死者達の声で第三の眼が開く!!
存在するマンガの全てを飲み込むほどの情念で描かれた
最先端のマンガ表現!!!!!!
連載時より大反響を呼んだ菅野氏の初の長編作。バラバラに組み立てられた時間の中を翻弄する家族、生きているのか死んでいるのかこの世とあの世が…。読む者を混乱に陥らせ、阿鼻叫喚させ、そしてやがて安らぎへと導く、究極の心霊劇画ついに完成! 情念のこもったあとがきも必読だ!
〈筋子礼賛〉※寄稿より一部抜粋
◎まどの一哉
菅野さんの漫画は、キュービズム、あるいはシュールレアリズムの絵画のように、一枚の独立した画面の連続でストーリーが語られているのだ。
◎島田虎之介
菅野さんの作品はマンガでしかなし得ないことを表現している優れたマンガだとぼくは思っている。
◎東陽片岡
デオドラント社会のこの世の中で、匂ってくるよーなこのよーな表現世界に一票入れてくれる方が数千人でいいから増えていただきたい。
◎遠藤ミチロウ
「筋子」は他人事ではない。中央線はまっすぐ東西に走る霊流(レール)の上で、今日も何万人もの自殺予備軍を運んでいる。
◎根本敬
菅野さんは掛け算すると森羅万象を「ゼロ」にしてしまうような偉大な何某を持たれている。
目次
第一話 父と子
第二話 異変
第三話 ラッコと人魚
第四話 あの世への電車
第五話 すれ違い
第六話 別離
第七話 道子の肉体に流れる物
第八話 四国霊場88ヶ所巡り38番札所 足摺岬の巻
第九話 スイカズラ
第十話 家族の絆
第十一話 マスオさんの夢
第十二話 道子の痕跡
第十三話 因果応報
あとがき |