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編集部だより

2008年6月30日 pagetop

29日 阿佐ケ谷・よるのひるねで行われた、しまおまほさん、河井克夫さんのトークイベント「マホベエ&かつやんの ベスト・ヒット・ASAGAYA! 青春アイ・エヌ・ジーイング!」へ。ラジオ番組のDJ風になんやかんやするというコンセプトのもと、リスナーからのお葉書を読んだり、曲を流したり、オススメの映画を紹介したりとまさにラジオの生放送。後半は会場から投稿に答えるの人生相談のコーナー。TBSラジオ「ライムスター歌多丸のウィークエンド・シャッフッル」出演中でもあるしまおさんの質問に対する引きだしの多さ、そして河井さんの的を得た回答に皆さんの悩みも解決したのではないでしょうか? 最後は生電話(?)での人生相談もあってオモシロかったです。ラジオはいいね〜。(し)

しまお河井


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                  <td width= 2008年6月30日 pagetop

 27日。夕方アップリンクの『根本敬の映像夜間中学 識字学校篇』へ。この日は学長根本氏40代最後の誕生日前夜。ゲストに同年代、同じ目黒区に生まれ育った特殊音楽家とうじ魔とうじ氏を迎えての本日の授業は少々実験的な内容だった。まず、今年2月に催されたとうじ魔さんのイベント『アーティストのゆく年きた年』(※様々なジャンルのアーティストが撮った大晦日から元旦にかけてのプライベート映像を流すトークイベント)に根本さんが出品した10分弱の映像「征ったり来たりする年」を見ながらトーク。その模様を撮影してスクリーンに再生、それを見ながらトーク。そしてまたその模様を撮影して再生、それを見ながらまたトーク…という“ちょっと前”が延々連なる映像ループ。初めのループ1、2回目くらいまではコレ一体どうなるんだろ? と思いながらぼーっと眺めていたのだけど、ループの回数も増えてきた中盤辺り。10分前、20分前、30分前…の過去の自分に場つなぎを任せて本番中に出演者がトイレに立つという荒技が出たり、少し未来の自分に何やら仕掛けたはいいが仕掛けた事を忘れそうになって記憶のいい加減さを目の当たりにさせられたり、そうこうしてる内に思いもよらなかったモノが映像に紛れ込んできたり。偶然に身を任せつつ、グルグルグルとついさっき見ていた「今」が何重にも重なってゆくと、気づけば最初の頃の映像はすでに画面から消えている。時間てこうして過ぎ去り忘れ去られていくものなんだ。当たり前の事をさも初めて知ったかのように、朦朧としてきた意識の中で考えていた。そして、最初の頃は単なる雑音にしか聞こえなかった音声も、ループを重ねる毎に音楽に化け(ノイズ系だけど)、これがまた朦朧とした状態に拍車をかけるが如く、イイ塩梅の効果をもたらすのだった。
 さて。このループする“ちょっと前”の映像を見てて思ったのは、毎日の繰り返しもこれと同じ様なモノで、今現在の時点では、この先何が起こるかさっぱり分からないって事。…これでいいのだ!(高市)

根本とうじ ループする“ちょっと前”。
8ループ目くらいまでは数えてたけど、途中で分からなくなって放棄!
ちいこ 獣医さんに処方してもらった抗生物質で大分回復してきたチーコ。
しかし、興味津々で近づくちゅんこには無関心で黙々とエサ食べてるか寝てるだけ…。

手塚 2008年6月24日 pagetop

 23日、「アックス63」及び近藤ようこさんの新刊「鬼にもらった女」が会社に届き、みんなで発送作業黙々と。午後2時すぎ、南伸坊さんのオフィスへ。といっても南さんは本日より三日間、路上観察の旅で東京を離れているのだ。お願いしていた「のんき図画」の全体レイアウトと図画に添える文が全部出来上がっていた。短時間ですごい。しかも、文がつくとこれまた最高! 会話のような短いコトバが雰囲気をさらに盛り上げて素晴らしい。作業はこれからだけど、何だかワクワクしてきた。これだから本作りは止められない。
 夕方、大西祥平さん、浅川クンと打ち合わせで来社。生まれてまだ一ヶ月の女の子の写真と動画を携帯で見せてもらう。おめめパッチリの美人さんだ!
 で、今日の夕食は、ジャガイモとインゲンとベーコンの醤油バター煮、ひたし豆、桑の葉入りさしみこんにゃく、茄子と茗荷の味噌汁。
 南さんの事務所に行った帰り銀座の鳩居堂へ。金もないのにまた衝動買い。紙モノに弱い私は気に入ったモノを見つけるとつい買ってしまう。本日は「印譜帳」をゲット。紙の質といい、インクの色といい、糸のかがり方といい、もう最高で1260円…。今月ピンチなのなぁ。
 24日、午前中、荷造りいろいろ&資料室整理。午後、またまた荷造り&単行本作業。TBSの金平さんの「業務外日誌」の単行本収録のため明日明後日と急な対談二つ決定。何で急かというと、金平さんが急遽ニューヨーク転勤が決定。それも今週の28日とあって、とにかく時間がない! ということでシカラムータの大熊亘さん、そしてしりあがり寿さんに急遽お願いした。出国直前まで、ホントにすみません!
 本日の夕食は手抜きでイシイのチキンハンバーグ(コーンとインゲンのバター炒め添え)、春雨サラダ(キュウリ、絹サヤ、ハム入り)、ひたし豆、キャベツと油揚げの味噌汁。
 ところで、少しずつ回復に向かっているちぃこ、ずっと日の当たらない資料室に置いて安静にさせておいたが、そろそろ明るいところに出してみよう、ということでカゴに入れたままちゅんこ部屋に移動。警戒心の強いちゅんこは最初こそ恐がって騒いでたものの、そこはさすがスズメっこ同士、人が立ち去るとちぃこのカゴにへばりつて鳴いていた。気が合えばいいなぁ。野鳥は気が合わないと殺し合いをしたりするのでここは慎重に。でもこれ初対面じゃないんだよね。最初に動物病院に連れていった日、その前にちゅんことちょっとだけ会わせてから病院に連れていったら、残されたちゅんこは「ちいっ、ちいっ!」と大きな声で鳴きながら人にへばりついて離れない。さらに発情期真っ盛りで人の目を盗んではティッシュをあつめてエアコンの上に巣作りしてるんだけど、そのティッシュの端キレをくわえて、今までちぃこがいたカゴの前に置いてまた鳴いたりするので、こっちがウルウルしてしまった。ちぃこは細菌持ちだったのでそれ以来ずっと隔離していたけど、今日やれうれしやのご対面。でもこの先どーするんだ、ホントに。ちぃこはまだまだ元気も足りないし…。(手塚)

東陽01 一ヶ月ほど前から発情期のちゅんこ。このおかしな格好は縄張りを主張して威嚇している。この後尻尾を高く上げ身体をUの字にしてピンピンする。後姿はすごくマヌケ。これは雄の特徴らしい。
東陽01 ティッシュの箱をひっくり返したら、嘴で箱を返して引きちぎっていた。頭良いなぁ。
東陽01 エアコンの上はティッシュの山。これが巣。何度撤去してもすぐ作る。

2008年6月23日 pagetop

宮西

16日 銀座のヴァニラ画廊での宮西計三氏の個展「ad hominem −あたらしい人−」オープニングへ。会場にはアックス誌上で連載された「藁人形ミリアムの物語」のイラストを始め、80年代から最近までの多くのイラストが展示されていました。原画を見ていただければわかると思いますが、その1点、1点の細密さは本当に驚きですね。販売もしていますので、よろしかったらどうぞ。28日(土)までです。(し)


手塚 2008年6月22日  pagetop

 20日午前中、用紙屋さん打ち合わせで来社。去年10%値上がりした紙が、今月平均15%の値上げ。これでトータル25%の値上げで以前発行した本の再版がさらに困難になってくること必至。再販制度にがんじがらめにされてるこの業界だけど、もうそうもいってられないだろうな。こう原材料費が上がりすぎてしまったら、再版しても同じ定価をつけたんじゃ赤字だ。今回の値上げは紙の種類によってかなり差もあって、雑誌系の紙は軒並み超アップ。台数を減らすか定価を上げるかリニューアルで仕切り直すか、の選択を迫られるだろう。というか、各社すでに何らかの手を具体的に打ち始めてると思うけど。でもこれで消費税までアップしたらもうお手上げだ…、なーんて考え出すと気持ちが暗くなってくるのでやめっ!
 夕食は豚肉とニンジンと塩昆布の牡蛎油炒め、イカの姿焼き、納豆。食事が終ってから、某版元の方と井上デザインの井上親方と曙橋駅付近の飲み屋へ。いろいろ話して12時過ぎ解散。
 21日、昼過ぎ出社。夕方高市ぴいこがちぃこ再診のため病院へ。糞を再検査してもらったら、前より細菌はかなり減ったものの正常なスズメっこに比べれたらまだ多く元気も足りないので、以前いただいた飲み薬をまた一週間投薬するように、とのこと。とりあえず峠は越えたみたいなのでホッとした。あと一週間、朝、昼、晩とペットボトルのお湯を交換する保温治療も続行だ。
 夕方遅く、バスで渋谷のギャラリー「マリアの心臓」へ。丸尾末広氏の原画展が明日で終るのだけど、ギャラリーの粋なはからいで、丸尾さんを囲んでのお疲れパーティに招待されたのだった。約10人程の小さなパーティだったけど、手作りの料理やマトリョミンの演奏もあったりと終始和やかな感じ。「コミックビーム」の岩井さんの隣に座り、厳しい出版状況やうわさ話もちょこっと。雨が降る渋谷駅に向い、丸尾さんは帰宅。私と岩井さんは駅付近の喫煙所で煙草を二本吸って山手線で帰宅。
 22日、本日ちゅんことちぃこの当番で午後から出社。夕方早稲田リーガルホテルで知合いの結婚式に出席するという末井幸作くんが「これ、ここに誰の名前書けばいいんですか?」と祝儀袋とマジックを手に、台所まで追いかけてきたので、ハジをかかないように説明してやった。冠婚葬祭の基本的なことを刑務所でもちゃんと教えたほうがいいんじゃないのか? と幸作くんを見てふと思ったよ。
 今日は眠くて眠くて仕方がない。電話とメールを何本かしたあと、ずっと読みたかった本を手にするも、何回も床に落す。こりゃたまらん、とちゅんこの部屋で横になってたら、ちゅんこが私の顔をのぞきに来きて首をかしげながらジーッと見てたかと思うと「ぷすぅ〜〜」とかわいいオナラをした。ああ、なんてまったりした日曜日だ。体がとろけそうだ…。(手塚)


手塚 2008年6月19日  pagetop

 あー身体がダルっこい。昨日から急に眠気が襲ってきてユンケル飲んでもダメ。でもそういう時こそ身体を動かしたほうが良い、ってことで、朝10時ビックカメラに寄って、扇風機を買ってきた。我が社はかなり暑くならないと冷房を入れないので、この時期は扇風機が大活躍なんだけど、以前買ったモノが首振りのないタイプだったので、首振りの背の高くなるやつを買った。
 午後、四谷三丁目のペットショップにチャリで行き、ちゅんこの餌、ミルワームと殻付き雑穀を購入。蒸し暑い日のペットショップでは売られている動物達が気だるそうに寝まくっている。ちょっと可哀想だ。帰りしな、三栄町にある甘納豆の美味しいお店「米世商店」に寄り、甘納豆三種を購入。ここの甘納豆はホントに美味しくて、和菓子好きの方のおみやげには最適。みんな「こりゃうまい!」と喜んでくれる。四谷の隠れた名店かも。夕方、鈴木詩子さん次回作品のラフを持って来社で志村クンと打ちあわせ。御苦労様です。
 ところで、こんなビンボー会社にも証券会社の営業の電話が頻繁にかかってくる。敵もサルもので、会社名は言わずに個人名だけ名のり「手塚さんおねがいします」と、知合いを装うというコソクな手口が目立つ。でもって最近証券会社の営業の口説き文句として流行ってんだかなんだか知らんが「念願の海外移動が決まりましたので、旅立つ前にごあいさつを」という輩が多い。挨拶されるほど知合いじゃないんだけどなぁ。さらに調子こいてるヤツなんか「ビッグになってまた日本に戻ってきますから」な〜んてしゃあしゃあとヌカしやがるのね。ビッグて何? 身長3mぐらいになって戻ってくんの、アンタ。営業も大変なんだろうけど、テメエが在籍してる会社名もいわないヤツは基本的にお断るに決まってるだろうーが。社名も名のれないのなら、そんな会社やめてしまえ! と度重なるしつこい営業にご立腹の今日この頃であります。
 あ、そうだ、ここんとこ夕飯書くの忘れてた。今夜はマーボ茄子(茄子・鶏挽き肉・ニンジン・ピーマン)と掬い豆腐、キャベツと油揚げの味噌汁。ファンドなんかに手を出せるぐらいだったら会社で自炊なんかしないよ、バーカ。(手塚)


手塚 2008年6月17日 pagetop

 17日、「アックス63」と近藤ようこさんの新刊「鬼にもらった女」の見本出しで、志村クン、水村クンが取次へ。アックスは夏に相応しい南さんののんきイラスト、もう最高! 「鬼にもらった女」は中世を舞台にした短編集。作品にハズレのない近藤さん、ますます腕が冴えて面白い。どちらも売れますよーに、パンパン!
 ところで、会社の近所の住宅街に自称「世界一おいしいカレー」のお店が開店準備中。なのだが、当初5月オープン予定だったのに、内装が遅れてるだの何だので6月オープンに変更、と思ったら最近7月に延期になった、との張り紙が…。ま、いつオープンしようがどーでもいいんだけど、そのつど能書きみたいのをタラタラ書いて張りだすのはいかがなものか。お店オープンなんて一大イベントなんだから、素直に「すいません!」と一言あやまっときゃいいのにねぇ。これで不味かったら顰蹙もんでしょ、ジッサイ。
 夕方、藤枝さん来社。志村クンと小一時間単行本の打ち合わせ。スズメ好きの藤枝さん、ちぃこを見舞ってくれて、その後ちゅんこと遊んでくれた。
 で、しつこくもちぃこのことだけど、今朝、ちぃこを温めるペットボトルのお湯を交換しに台所に行ったら、ちぃこの部屋から「チチチチッ」という鳴き声が聞こえてきた。「え? 今のちぃちゃんの声?」とその判別に自信がなかったのだけど、私達が昼食に出ているときに「二回鳴いたよ」とデスモの後田さんから報告が。あーよかった、やっと鳴いてくれた。少しは薬が効いて前より元気がでてきた証拠だ。でもまだ油断は禁物。引き続き投薬&お湯とヒーターでカゴ内30度を保つよう保温、保温。
 で、本日、発見の会のスケちゃん(鈴木裕弘住職)が、上杉清文和尚編集発行の「Fukujinー福神 NO12」を送ってきてくれた。今回は「宮沢賢治」の特集とあって、表紙の写真が宮沢賢治、と思っていたら、おろ? おろろろろ〜? これは顔真似の天才、南伸坊さんじゃないの!? 確認のため表紙のクレジットをみたら、撮影者の名前が奥さんの南文子さん。うっかり騙されるところだったわい! しっかし似てるな。さらに表紙の左下の方に「漬物から憑物まで」とワケのわからない言葉が…。これは上杉さんの仕業だ、ゼッタイ。本号から発売は太田出版から三一書房に変更。別の局面から検証を試みた宮沢賢治の世界、ご興味のあるかたはどうぞ! そして7月下旬発売予定の南さんの新刊「のんき図画」の進行がまーたまた遅れ気味。のんきな顔をしながらも、心の中では非常に焦りまくってる私…。地獄の入校必至ほぼ確定であります。ぐっへー!(手塚)

東陽01 こちらが問題のFukujin。なりきってます!

手塚 2008年6月16日  pagetop

 5月のGW明けから先週まで、思ったよりきついスケジュールでまったく余裕ナシ状態だった。先週は9日の夜から神戸に入り、10日は一日中しりあがり寿さんが講師を勤める美術大学で授業。つーことで、神戸に二泊。最初の夜はしりあがりさんと二人で久々に飲み倒し、ホテルに戻ったのが深夜1時過ぎ。次の夜は元ペヨトル工房にいらした学部長の橋本さんと三人でまた飲み倒した。11日朝10時新幹線のぞみに飛び乗る。2時にTBSの金平さんと打ち合わせがあったので、そのまま赤坂見附へ直行。夕方会社に戻る。結構ヘトヘトになった。
 12日は先日日記に書いた通り授賞式。13日、朝日新聞社の各部署の方が昨日の授賞式関係のことで立て続けに来社。それに受賞したシマトラが、あらためてトロフィと賞状と目録をもってきてくれたので、布をバックに敷いて、デズモの後田さんが一眼レフのデジカメで撮影してくれた。
 14日土曜日は午後から出社して、ちゅんことちぃこ(新しく拾われてきた片目の瀕死のスズメ)の面倒を。といってもちょっと仕事が終らなかったので、高市ぴいこにお願いしてちぃこを病院に連れていってもらった。病院で糞の検査をしたところ、細菌がかなり繁殖しててカビまで混ざっていたらしい。糞にカビが混ざってるつーことは、体温がかなり低くなってて間違いなく危険な状態なので、とにかく温めて様子を見て下さい、とのこと。抗生物質の飲み薬をもらい、一週間後に再検査。そんでもって診療代三千円也。当然ながら無責任男に診療代を請求。
 15日、久々の休みだ。スズメっこたちの面倒は今日は高市ぴいこが見てくれるので、朝から布団を干したりカーテンやら手洗いのものをたくさん洗濯し、お昼に吉祥寺へ。このところ工藝舎周辺は出産ラッシュ。今日は元社員だった大場Qちゃんの第三子(女の子)と、遅れちゃったけど大西祥平さんとこの第一子(女の子)の出産祝を買い、その足で「永島慎二遺作展」が行われている阿佐ケ谷の喫茶店コブへ。本日は日曜日とあって永島ファンで超満員。展示されてる原画は販売してるんだけど、信じられないようなお手ごろの値段で、掛け替えるそばから売れてしまってるそうな。合流した香田さんと久々に再会した永島さんのお嬢さん、史ちゃんと三人で雑談。私が来る少し前に、いがらしみきおさんがいらしてたそうな。お会いしたかったな。
 6時過ぎにおいとましてもう一件用事をすませ、たまーに行く家の近所の大好きな喫茶店で珈琲&アボカドサンドを食べ、8時ぐらいに帰宅。今夜はほころびた洋服やカーテンをせっせと縫いまくって長持ちさせようと貧乏クサイ針仕事。あー儲かりてー!。(手塚)



手塚 2008年6月14日 pagetop

 6月12日午後5時30分から行われる第12回手塚治虫文化賞贈呈式&祝賀会に出席のため東京会館へ。めでたく新生賞を受賞した島田虎之介氏と私は社員のみんなより早い4時45分集合だったけど、シマトラ夫妻、朝日新聞社が出してくれたハイヤーで向かう途中、事故による渋滞に巻き込まれ少し遅れて到着。「緊張はしてないけど車に酔った。普段タクシーとか使わないから貧乏人には向いてないよね」と青い顔で苦笑するシマトラに、選考委員の呉智英さん、村上知彦さん、藤本由香里さん、それに萩尾望都さん、印口崇さんらが祝福に来て下さった。手塚プロの手塚眞さん、代表の松谷さんとも久し振りにご挨拶。眞さんとは過去二度ほどお会いしてるはずなのに、いつどこでってのが全然思い出せず焦っていたら、眞さんも「二回お会いしてましたよね、でもどこでしたっけ」と思い出せず、二人で苦笑。
 そうこうするうちに授賞式が始まった。大賞「もやしもん」石川雅之さんの後がシマトラ。いただいたアトム像を手に、すごーく心のこもった挨拶に会場中が感動! 「いろいろ感謝したい人がたくさんいるけど」と前置きし「やはり青林工藝舎に感謝したい。創立10年のたった5人しかいない小さな会社が、一生懸命やってきたことが、証明されて嬉しい。青林工藝舎がなければ島田虎之介は生まれなかったし「トロイメライ」もなかった。この賞は青林工藝舎が受賞したようなものです」と自分のことよりも工藝舎を称えてくれ、もうこちらはウルウル&ニッコニコ 。シマトラの挨拶の途中にもかかわらず、思わず「ありがとー!」と答えてしまった。こんなに作家に応援してもらえるなんて、ものすごく嬉しいぞー! やっぱりまじめにコツコツとやってきてよかった、と素直に思った。
 シマトラの後の短編賞受賞の大島弓子氏は欠席。その代理でと現れたのが「グーグーだって猫である」の映画の主演女優の小泉今日子さん。会場はまた違った意味で興奮し、多分この日一番フラッシュがたかれたのでは。同じ壇上にいたシマトラは「キョンキョンと共演したようなもんかも」と苦笑。「でもやっぱり大島弓子さんに会いたかったよねぇ」と本音もぽろり。
 最後の特別賞は橋本府知事の改革によってその存続が風前の灯火と化してしまった大阪府立国際児童文学館。代表の方の、この受賞を存続活動の励みにしたい、という力強い挨拶に、これまた会場から割れんばかりの拍手。いろんな盛り上がりを見せた授賞式の後は祝賀会。駆けつけてくれた株主の末井昭さん、南伸坊さん、香田明子さん、それから林静一さん、高信太郎さん、長嶋有さん、阿部幸弘さん、夏目房之介さん、南信長さん、井上則人さん、コミックビームの岩井さん、イーストプレスの堅田さん、高取英さん等々、大勢の知合の方から「おめでとー」の言葉をいただいた。三年前に韓国のコミックシンポジウムでご一緒した講談社コミッククリエイティブの代表の由利さんもシマトラの挨拶の言葉に「マンガのことがよく分かってるいい作家じゃないか、おめでとう」と杯を寄せられ、勢いよく乾杯! 滞りなく祝賀会も無事終り、今度は二次会の会場へ移動!
 有楽町ガード下に有るタイ料理の店「コカレストラン日比谷」には、授賞式のメンバーに作家仲間、マンガ研究家、評論家の方々もたくさん駆けつけてくれてシマトラを祝福。最初に辰巳ヨシヒロさんからいただいたお祝いのメッセージを披露すると店内は割れんばかりの大拍手! 「トロイメライ」を含め、シマトラの単行本全てを装幀して下さった南伸坊さんの乾杯の音頭で会は始まり始まり! バンドをやってる奥さんの音楽仲間でドラマー井上尚彦さんが中心になって活動中のインプロヴィゼーション・ジャズ・カルテット「エモーショナルピクチャーズ」のサックス奏者ANDY・BEVANさんが粋な計らいで「ダニー・ボーイ」を演奏してくれたり(ホントは「ボクだにーぼーいスキジャナイヨ〜」と言いながらも演奏してくれたそうです。無理矢理)、関係者全員がお祝いのスピーチをしてくれたり。おいしいタイ料理に舌鼓を打ちながら楽しい一夜を過ごし、最後は高信太郎先生による三本締めでお開き。ホントにおめでとうシマトラ、こんなすばらしい賞を受賞して私もみんなも自慢だよ、誇りに思うぜ!! 
 …と、おめでたい一日ではあったが、実は授賞式に出かける直前、青林工藝舎内で大事件が勃発していたのであった。この日、出かける寸前まで恥ずかしながら今月も大赤字のため資金繰りであちこちに電話をかけたり頭をひねっていたら、イプシロンの末井幸作ちゃんがドカドカと編集部に素足で上がり込み、「はい、スズメ」といって、雨に濡れて動かなくなっているスズメを差し出したのだ。「まーた、まーたどうして拾ってくんの。親鳥がいるはずだから元に戻してこい」「よくみたけどいない」「自分で面倒も見られないやつは絶対に拾うな、ってあれほどいったのに何で拾ってくるんだ、悪魔!」と大騒ぎ。しかし拾われたスズメを見るとヒナではなく成鳥だ。しかも片目が無く陥没しているし全然鳴かない。スズメは警戒心が強いのにさわっても全然逃げない。これはかなり弱っている。とりあえず仕方なくちゅんこの病院行き用カゴをとり出し、熱湯を入れたペットボトル二つをタオルでくるみ置くと、その上でジッとしたまま…。なんとか砂糖水と子供用リポビタンを薄めたものを飲んでくれたのだが…。これから全員授賞式出席で会社を空にしなきゃいけないんだけど、目が放せない状態だ。しかも肝心の幸作が「今日の夜は用事があるから」と早くも責任放棄の最低最悪状態。ホトホト困っていたら、たまたま来社していた光栄印刷営業の宮ちゃんが「じゃ、私が会社終ったら7時ごろ一度様子を見に来ますから」といってくれたので、すがるような思いで会社の鍵を渡し、会場へと向かったのだった。そして二次会終了後、ホントだったら朝まで飲みたいところだったけど、私と高市、それに荷物を会社に戻すお水と三人で11時過ぎに会社に戻り、瀕死のスズメの様子を窺う。すこし餌は食べたもののまだグッタリとした状態…。どーすりゃいいんだろうか、このスズメ。ちゅんこがいるので二羽は無理だけど今は目が離せない。日本一の無責任男のせいで、この大問題に深い溜め息の連発、の一夜でもあった。けど、ホントにどーするんだ青林工藝舎…。(手塚)

※写真がたくさんあるので、のちほどまたお祝いに駆けつけてくださった方々の写真を別枠で紹介しますのでお楽しみに。

●授賞式動画 http://www.asahi.com/video/hivision/
TKY200806120275.html

●授賞式の記事 http://www.asahi.com/culture/
news_culture/TKY200806140089.html

●エモーショナルピクチャーズ井上さんのファンサイト
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/5471/
の「24jazzjapan」をクリックすると動画配信中だそうです。

東陽01 受賞されるシマトラ。ちょっと緊張ぎみか。
東陽01

アトムの像を手に感動の挨拶。落ち着いてなかなか堂々としたもんでした。すごいぞシマトラ!

東陽01

授賞式も終わりアトム像を手ににっこりと記念撮影。ちなみにここは二次会会場のレストラン。

東陽01 ちょと分かりにくいけど選考委員の皆様と一緒に。


2008年6月12日 pagetop

ポップジャック

3日 南青山のGALLERY 360°で始まった スージー甘金さんの個展「ポップ・ジャック」のオープニングへ。新作を含め約40点のイラストが展示されていて、展示されているイラストが良いのは当り前なのですが、イラストのタイトルの付け方もシャレています。普段のイラストとはタッチの違う作品も展示されていて、そういった作品が見る事ができるのも良いですね。25日までです。(し)




しりあがり寿掛軸
しりあがり寿氏に戴いた掛軸
魔除
効力大の魔除絵
熊手
ゴージャスな熊手!
受け付嬢
受け付嬢多数