今日、手塚さん宛にトラックのDMが来ていた。なぜ出版社にトラックを売り込もうとするのか分からないけど、トラックには荷台でいいから一度乗ってみたい。
　さて13日。最近は『ホラーＭ』誌に不定期でマンガを発表している星園すみれ子センセイと久々に会い、八王子市夢美術館で開催している「林静一展 1967-2007」へ行く。華奢で儚げな林さんの少女画にググッと顔を寄せ、まじまじと見つめるすみれ子センセイ。「参考にしようと思って☆へへッ」とアッケラカ〜ンと仰っしゃるが。仰っしゃるのだが、この先木彫り調の描線で重量感ある逞しげなすみれ子センセイの少女画に、なんらかの変化が表れるのだろうか？　今年はアックスにマンガ描きます☆と年明け早々宣言してたのでどうぞご期待下さい★
　展覧会を堪能した後、すみれ子センセイと渋谷のアップリンクへ移動。ダーティ工藤監督と手塚さんのトークショーおよび東陽さん主演の映画を観る。イベントが終わり、手塚さんが16日の日記で書いてたシャレたカフェへ行こうという話になった折、渋谷のシャレたカフェだなんて、コーヒー一杯幾らするんだ？　と、内心ドキドキしてたのだが。心配は無用だった。この日、初めてベローチェに感謝する。
　ところで。先日後藤友香ちゃんからオン・サンデーズで作った2008年のスケジュール帳を頂いた。相変わらずテンション上るイイ絵を描いてる！　有無を言わさず幸運を呼び寄せそうなこのスケジュール帳は税込1800円也。オン・サンデーズのオンラインショップで購入出来ますのでよろしくどうぞ！（高市）
http://www.watarium.co.jp/onsundays/

　9日、杉山実氏来社。マザーコスモスに続く次作のラフを見ながら打ちあわせ。最近いろんなところから注目されつつある杉山氏。「コミックボンボン」の最終号で「マザーコスモス」の読み切りマンガ（原作・メカ作画）が掲載されているので、是非読んでみて！
　10日、お東陽先生のご自宅へ3月発売新刊の軽い打ちあわせ。今回も写真撮影があるらしくテーマは「沼」で、群馬県方面を予定とのこと。でもってお東陽先生曰く。「沼にはね、悪い霊がいますから、ちゃんとお祓いしなとね、とんでもねえことになりますから、へへへ」だそーだ。風水にも凝りに凝ってるお東陽先生のことだから万全の対策で望むだろうな。といっても、ま、お風俗のおねえちゃんの霊がつくぐらいだとは思うけどね。
　11日、本日は河田町ビルのひと足早い鏡開きだそうで、ワケのわからんうちに14人分のお汁粉をつくるはめになってしまった。でもおいしかったのでま、いいか。このビルに入っている会社のおじさんたちは、季節の行事や宴会がすごく好きな方ばかりなので、なんだかオフィスビルっぽくなくて面白い。管理人さんが呉智英さんと知合だった、てのもつい最近分かったし。世の中狭いよなぁ。
　狭いで思い出した。ホントに世の中狭い、って思ったことが過去にあって、丸尾末広氏のＨＰ「丸尾地獄」を制作してくれているイラストレーターの和田みずなさん。和田さんは丸尾地獄で制作を応募したときに連絡くれたんだけど、去年女の子を出産したばかりの村田千峰ちゃんの知合だった。それだけならまだしも、私が日本で一番美味しいコーヒーを出してくれると思っているお気に入りの喫茶店で、制作をお願いする一年ぐらい前から既に出会っていたのであった。何もない日曜の夕方にその喫茶店に入り浸って本を読むのが大好きだったんだけど、和田さんはその日曜日だけバイトで喫茶店に出勤してて、毎回私が頼んだコーヒーをいれてくれていた女性なのであった。連絡とって会ってビックリしたもんね。そんなことってあるんだなぁ。不思議〜。
　12日、高市さんと一緒にデパートでとある方にお礼の品を購入してから出社。土曜日でまだ誰も出社していなかったので、同じ三階の隣部屋に間借りしているデザイン事務所デスモの後田さんが、ちゅんこ部屋のブラインドを開けてラジオも入れてくれていた。ちゅんこは長い時間一人にしておくとものすごく機嫌が悪くなり、呼んでもそっぽをむいたりするので、ラジオを聴かせてなんとか誤魔化しているのだ。スズメっこはけっこう感情が激しい。以前徹夜した朝、少し仮眠をとろうとちゅんこの部屋で寝ていたら「遊べ！」とばかりに顔の上に乗って嘴でつつく。ものすごく痛いので横をむいたら、今度は窓辺から勢いよく飛んできて頭にケリを入れて起こそうとする。それを何度も繰り返すので、寝るのをあきらめて遊んでやった。でもきゃわいいから許す。
　13日、午後から出社。夜、ダーティ工藤監督とのトークショーということで、アップリンクへ。この日は「東陽片岡のカク！」と「東陽片岡パッケージを描くの巻」が上映された。上映後、工藤監督に「この先にシャレたカフェがあるので」と誘われ、高市やお水、井上デザインのたねこと一緒について行くと、ついたところがベローチェ。監督ってばステキすぎ！　ちなみに工藤監督は見た目は完璧にあちらの筋の方だが、実際はすごく優しくて煙草も酒もやらず、甘味一筋なのである。これまたステキすぎ！
　14日は久し振りに妹と吉祥寺へショッピング。ショッピングったってあーた、行くとこは決まっててさ、ブラジャーが500円で買えるマーブルとその向いにあるロジャース。んでもって一息つくのが西友の二階にある喫茶店、つーのがお決まりの貧乏人丸出しコースでバーゲン最終日のパルコなんぞには入りもせず。あー、お金が欲しい！
　15日、「やっぱり心の旅だよ」と「トロイメライ」の重版出来。午後から会計士の多田さん来社で高市頑張る。この日は寒かったので甘酒を10杯分位作ったんだけど夜には無くなってしまった。生姜たっぷりなので体が温まるよねぇ。やっぱ冬は甘酒だ！　印刷所営業の宮ちゃん来社。ちゅんこの水浴びを初めて見て「ビデオに撮りた〜い！」とはしゃぐ宮ちゃん。水浴びの後はすぐに腕の中に飛んできてうずくまりながら体を乾かすちゅんこ。乾くとビロードのような手触りが戻ってきて気持ちいいので、体中をグリグリしてやるんだもんね。
　夜、高市と一緒に新宿までウォーキング。だがしかし、新宿二丁目あたりで突然お腹にさし込みが…、と思っているうち、アッという間に秒読み体勢に入り、あと10分で閉店というベローチェに高市の手を握りながらへっぴり腰で駆け込む。一体どうしたんだ、突然に…。でもシャレたカフェのベローチェが開いててホントに命拾いした、ふ〜っ。
　16日、午前中、三本美治氏原稿入校で来社。昼食は若松河田町駅近くにある喫茶店フリーマンで久々にナポリタン。これが昔ながらの喫茶店のナポリタンですごく美味しい。サラダ、コーヒー付きで750円也。以前その話を中野シズカ嬢にしたら、先日メールでもう一度尋ねてきたこともあって、俄然食べたくなったのだ。
　午後、鈴木詩子さん来社。3時よりマンガ新人賞の最終選考に残す作品選考を夜の８時まで。残ったのは13作品。さて誰が受賞するか楽しみだ。頭がクラクラしてきたので、本日の夕食は久し振りに皆で店屋物。あつあつのうどんで体をあたためた。
　
（手塚）

　ちょっと遅いですけど、明けましておめでとうございます！　本年もどうぞよろしくお願い致します。
　今回の正月休みは6日までと、普段よりたっぷりとれたんだけど、1日から帰省していたので、家事手伝いでほぼ終ってしまった。しかしだ、それにしても寒かったぞ。私の田舎は中途半端に寒いところなので、極寒地よりも暖房設備がかなり手ぬるく、暖房をつけてるのはみんなが集まる茶の間のみ。自分が寝る部屋には一切暖房器具がないので、寒いのなんのってばさ。一発で風邪引いた。東京暮らしに体が慣れきってるので、寒さにはホントに弱くなったみたいでガックシ。
　7日は毎年恒例、香田明子さん宅でスキヤキを食べながらの新年会。でも工藝舎スタッフも年々平均年齢が上がってきているので、以前のように大食いは出来なくなってしまったのがちょっと淋しい。それでも、香田さんが用意してくれた輝く牛肉！　それに持ちよりのケーキや果物を喰らいつつ11時過ぎまで。
　今月の新刊予定は福満しげゆき氏の「生活１」と吾妻ひでお氏の「チョコレート・デリンジャー」の二冊。どちらも下旬発売ですのでどうぞよろしく！

　渋谷アップリンクで明日12日はお東陽先生、13日は私がゲストで映画監督ダーティ工藤氏とのトークイベントがあります。是非おこし下さい。詳しくはイベントコーナーをご参照下さい。
（手塚）