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編集部だより

手塚 2008年9月21日  pagetop

 20日、昼過ぎ出社。3時よりとある企画でシマトラと一緒にお客さんと打ち合わせ2時間。その後、シマトラの奥さんも一緒によもやま話夜8時まで。お土産に千歳烏山にある有名店の美味しい玉子焼きをいただいたのでほぼ夕飯代わりに。おごちそうでした。
 21日、午後出社。ちゅんことチーコの世話をしてからあれこれ雑用をやってたら、末井幸作クンがぶらりと入ってきた。が、声がかすれにかすれてほとんと出ていない状態でノドを手術した爺さんみたいだ。多分風邪なんだろうけど、普段信じられないくらい声がデカく騒音おじさんと化していたので、これで少し静かになるかも。金曜日の夜、映画を見に行くという幸作クンに「どこの映画館?」とたずねたらニコニコしながら「あのね、ポロポロ」と答え、同行するフリー美人編集者の並木さんに「ポレポレでしょ」と軽く諌められてたのだが、デカイ声を聞いたのはそれが最後。間抜けな発言がしばらく聞けないのかと思うと少し淋しい、わははは。
 そういえば、昨日の日記で一千万円なんて書いたからだろうか、夢の中で知人に喫茶店に呼びだされ「一千万円あげるよ」とアタッシュケースをポンと渡された。感激したわたしは気を遣ってその人の珈琲カップに砂糖を入れて差し上げたのだが、その人はブラック好みだったことに気がついてハタと顔を見ると表情がみるみる変化してくるので恐ろしくなり、もらったアタッシュケースを取り上げられないよう、必死で膝の間に挟んでいた。そこで目が覚めると、膝の間にはわたくしご愛用の犬の顔の低反発枕がギューッと挟まれていたのだった…、チッ。(手塚)


手塚 2008年9月20日  pagetop

 13・14日はふれあいエスプ塩竈のトークイベントへ。久し振りに楽しい時間を満喫。ご来場いただいたお客様、スタッフの皆様、ありがとうございました(詳しくは16日の(し)の日記参照)。本さんも花くまさんも、ほぼぶっつけ本番のトークショーなのに機転を利かせた受け答えをしていただき、私は色んな意味で頼もしく思ったぞ! お疲れさまでした。
 15日夕方から打ち合わせが入っていたため出社したのだが突然キャンセルになりちょっとガックシ。と思っていたら、宅急便で巨峰が大きな箱で届いた。毎年のことながらシマトラの奥さんのご家族が長野より送ってくださるのだ。ものすごく甘くて美味しい巨峰が今年も食べられるこの幸せ。ありがとうございます!
 16日午後、近藤聡乃氏の新刊「いつものはなし」の見本が出来上がってきた。今回は造本から装幀、そしてタイトルもマンガの台詞も目次も初出一覧も奥付も全て手書き、という徹底ぶり。マンガのタイトルなんか、写植と思もわれるかもしれないけどみーんな手書きだ。こだわりあるステキな本になって嬉しい。2時、アックス64で久々に新作を発表した高室弓生氏来社。「虫の部族」に出て来るあの虫の模型を作って持ってきてくれたのだ(詳しくは水村日記を参照)。しかし器用というかナンというかうまいなぁ。私は平面図から立体物を作る、という頭がまったくないのでただただ感心!
 17日午前、「いつものはなし」見本出しで志村クン、水村クン取次へ。どうかたくさん売れますように!
 18日10時より社長業で打ちあわせ。午後2時、コミティア代表の中村さん来社。いろいろと意見交換をしながら企み事約2時間、ぐふふ。夕方、このビルの4階にある会社に来ているコピー機営業の女性が、実は我が社の出版物の大ファンといことで、ご挨拶に来られた。特に丸尾さんと西岡さんのファンだとお伺いし、西岡兄妹の個展及びサイン会への勧誘。どっちが営業だ、ははは。
 19日朝10時半、紙問屋会社の営業さんと打合わせ。軒並み値上げで紙問屋会社さんも値段を調整する等多大な努力をして下さる。大変なのは版元だけではないのだ。しかしこの先あまり明るい話もなさそうでこれまたガックシ。午後、雨男の浅川クン、アックス次号特集の吾妻ひでお氏と杉作Jちゃんの対談収録でお出かけ。夕方、斉藤裕之介さん志村クンと打合わせで来社。杉山実さん、菅野修さんから原稿届く。菅野さんの連載「筋子」は今回ヒジョーにリキが入ってて凄いぞ! 日々の仕事もこの不況で大変らしく「特に地方は都会よりずっと大変ですよ、さくらと一郎にならないように、まずは元気でいきましょうね」と電話の向こうで語る菅野さん。お互い大変だけどお体に気をつけてネ !
 さて本日の夕食は、イワシの即席南蛮漬け焼き、カマボコと大葉とチーズと海苔サンドをわさび醤油で、タマネギと茄子の味噌汁、たくあん、以上。
 今週からいろいろと打合わせが多く脳味噌をフル回転させるとグッタリとするが、夜、ふれあいエスプ塩釜の職員の方が送って下さった「笹蒲鉾」を肴に、これまた送っていただいた「浦霞禅」を一杯ひっかけるとホッとする。ささやかな幸せが味わえるうちはまだまだシアワセ、と思う今日この頃…。そして道で1千万円拾ったらもっともっとシアワセな気分になれるハズ、とほぼ妄想の域に達しながら不気味な笑みを醸し出している今日この頃ではございますが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでございましょうか…。(手塚)

 
2008年9月18日 pagetop

 本日は丸善お茶の水店へ。先日の日記に書いた高室先生自作の「北方古譚 虫の部族」の虫フィギュアを飾っていただきました。ぜひ店頭で生の虫をご覧ください。お腹の筋が虫っぽくてゾクゾクしますよ。小冊子つきの高室作品もぜひご購入下さい。

トークショー

左のケースに虫がひそんでおります。


2008年9月16日 pagetop

 丸善お茶の水店において、「高室弓生先生新作発表おめでとうフェア」を開催中。
「アックス64号」、「縄文物語」、「ニタイとキナナ」いずれかをお買い上げの方に「北方古譚 虫の部族」の製作秘話が掲載された描きおろし「号外 週間高室」が付いてきます。
 本日は、高室先生が来社しフェア用の「北方古譚 虫の部族」の虫フィギュアをお持ちいただきました。
フィギュア作りは趣味とおっしゃる先生ですが、めちゃくちゃ本格的です。色合い、質感まるでほんとの虫みたい。
これはやばいです。
 ケースを調達してきますので、展示の方はもうしばらく先になりそうです。
近日中に丸善お茶の水店にてご披露できると思いますのでお楽しみに。

トークショー

関節部分が見事に処理されています。
恐すぎる…。
ケースは仮です。

プレゼント

 


2008年9月16日 pagetop

 6日、芝パークホテル別館1F バーフィフティーンズラウンジギャラリーで行われている「久住昌之展」オ^プニングパーティーへ。会場には切り絵、油絵、映像作品、そして会場のガラスにペインテイングした作品などが展示されていました。バーのラウンジでのパーティーということで、大人の雰囲気。パーティー後半では久住氏のジャズライブもあってカッコ良かったです。11月29日(土)まで。
 13日朝、 長井勝一漫画美術館併設のふれあいエスプ塩竃アートギャラリーにて行われている「花くまゆうさく×本秀康原画展」での花くまゆうさく×本秀康トークショー&映画「人間爆発」(花くまゆうさく監督作品)上映会のため、花くまゆうさくさん、本秀康さん、手塚さん、高市さん、水村くんと新幹線で仙台へ。そこから乗り換えて塩竈駅に。迎えにきてくださった、館長、スタッフの方たちと昼食。その後ふれあいエスプ塩竃で原画展、長井勝一漫画美術館を見学したあとイベントが開始。
 まずは花くまゆうさくさん監督短編映画「人間爆発」を上映。その後手塚さんの進行のもと、トークショーが始まりました。お客さんの中には東京から来てくださった方や、なんと四国から来たというお客さんもいらっしゃいました。映画の話、マンガの話など、マンガ家であり、イラストレーターでもあるお二人のトークの後、サイン入りTシャツ、色紙、サイン入りポスターのプレゼント抽選会。その後お二人のサイン会があり、多くの方がサインをもらいに並んでくださいました。そして長井勝一美術館のボードにお二人でサイン。で、なんと四国からいらしたのは、アックスマンガ新人賞で花くまさんが特別審査員だった時に敢闘賞を受賞した村岡マサヒロさんでした。遠くからありがとうございます。
 一旦ホテルに荷物を置いてから、地元の人が良く行くという近所のお寿司屋さんで懇親会。港が近い塩竈は魚がおいしいのですが、出てくる魚がムチャクチャうまい!のです。特に店のご主人がサービスで出してくださったあなごの天ぷらはボリュームもあってうまかったです。そして席を移動してカウンターでお寿司をいただきました。カウンターでお寿司なんて初めてです。それでまぐろや貝がまたメチャクチャうまいのです。そしてさんまのお寿司をいただいたのですが、いやーうまいですな。さんまのつみれ汁もうますぎで、本当に腹いっぱいになりました。
 その後一旦ホテルで休んで。みんなで港を散歩。ちょっとお茶でもと入ったレストランで、デザートは別腹とシャーベットをいただきました。そのレストランのメニューにあったさんまとニンニクのパスタを花くまさんがすごくうまそうだと言っていました。さすがに食べられないだろうと注文はしなかったのですが、レストランの出口に書いてあるパスタの説明を読んで、「この組みあわせ(さんまとニンニク)は東京ではない組みあわせだ」と残念そうにしていたのがオカシかったです
 14日、9時20分にホテルを出て松島観光へ。去年の蛭子能収さん、根本敬さんの時と同じく遊覧船の展望デッキでカモメにかっぱえびせんをあげようとしていたら、どんどん人が3階の展望デッキ上ってきてしまってとてもあげられるような状態ではなくなってしまいました。しかし、2階が逆に人が少ないということでそこでかもめにかっぱえびせんをあげることができました。ヨカッタヨカッタ。
 松島に着いてからは、お土産屋さんなどを見た後、昼食。ここでも海の幸を堪能。松島レトロ館、 瑞巌寺の 岩崖の洞窟などを見て帰りも遊覧船で塩竈へ。そこから電車に乗って仙台駅到着。仙台といえば牛タン! ということで、ちょっと早めの夕食で牛タンをいただきました。テールスープもうまくて、またまたお腹いっぱいに。そして新幹線に乗って東京へ。うまいものを食べ続けた贅沢な2日間でした。(し)

トークショー

トークショー。中央左・花くまゆうさく氏、中央右・本秀康氏。

プレゼント

抽選で当った方にプレゼントを渡す本氏。

サイン会

サイン会。沢山の方が並びました。

ボードにサイン

美術館を訪れたマンガ家の方たちのサインが描かれているボードにお二人のサインも加わりました。

本かもめ

かもめがえびせんをくわえる瞬間は撮れませんでしたが、本さんの手からえびせんを食べたかもめ。「かもめの口の中はメッチャぬれていた」そうです。

花くまかもめ

花くま氏の手からえびせんを食べるかもめ。


手塚 2008年9月12日 pagetop

 9日午前、某銀行の営業さんと今後の日本の景気について話すこと一時間半。世の中全体かなり深刻な状況に陥ってるけど、あと二年は絶望的状況が続きそう。厳しいなぁ…。
 昼食後、高市ぴいこと接待室件ちゅんこ部屋の掃除。まだまだ羽根の生え変わり終らず抜け羽毛がすごくてちゅんこはボロボロ状態。頭なんか角刈りの寿司職人風になってて「寿司太郎」と呼ばれる始末。2時過ぎ、祥伝社「フィールヤング」編集長の相沢氏来社。業界の話や売り上げ倍増計画の話。どこもホントに努力してるんだよな。みんな本が好きでやってるから話も真剣だ。
 夕方、西岡兄妹の兄来社で高市ぴいこと単行本打ち合わせ。終了後、ラーメン大好き兄は高市と一緒に曙橋の「てんぐや」に。ここは坦々つけめんが美味しいお店で、フジテレビがあったころにはタモリさんもよく通っていたらしい。
 10日、爽やかに晴れ渡った本日、夏バテだかなんだか知らんがヒジョーにダルリンコ。なので、昼食後ユンケルをゴクリ。この先いろいろと決定しなければならないモンダイ山積み。だがしかしほぼ思考停止状態に陥り、単純作業に変更し一時逃避。さらにサプリと桑の粉茶を飲む。桑の粉茶は血糖値を下げたり等、デブには非常に良いらしい。福島県在住の熱狂的な丸尾ファンの主婦Sさんに一度送ってもらってから、ずっと飲み続けている。
 11日午前中調べものエロエロ。午後3時、みうらじゅん氏の事務所へ。みうらじゅんプロデュースによるあるプロジェクトの打ちあわせを約2時間程。何のプロジェクトかはまだヒミツ。出かける前に雨が降りだしたので、靴を濡らしたらイカンと素足にビニール製の便所のスリッパで出かけたら、靴ズレして皮が剥けちゃってヒジョーにイタかった。本日も自炊。久々にメニューを書いてみる。ジャガイモとコンビーフと玉ネギのコンソメ煮、ナントカマグロの切り落としを醤油・酒・生姜おろしにつけこんだのちにニンイクの芽と炒めたもの、なめこと三つ葉の味噌汁、たくあん、以上だす。
 食後、13日塩釜のトークショーの下調べをしてたんだけど突然ものすごい睡魔に襲われ、10時半頃会社を出た。家に帰りボーッとしてたらいつの間にか畳で爆睡。早朝あわててシャワーを浴びる。(手塚)

東陽01 スーパーで買った切り花とそこいらへんに生えてた雑草でちょっと秋らしく。
東陽01

チーコのカゴの中にフンを落す直前のちゅんこ。尻をちょっとあげて丸まる。

東陽01 こうしてよく2羽で鳴きあっている。朝夕はかなりうるさく鳴きあってる。

手塚 2008年9月8日 pagetop

 4日午前、光栄印刷宮ちゃん来社で帯の校正。午後、西岡千晶さん10月の新刊「救済の日」の原稿直しで来社、少し遅れてアックス原稿を持ってまどの一哉さん来社。アックス編集のある月はお客様が多く、打ち合わせの机が満杯になってしまうことも。打ちあわせが終ったあと、皆でしばらくちゅんこ部屋でスズメの観察。
 5日、朝10時半より、戸田にある光栄印刷工場で聡乃ちゃんといっしょに「いつものはなし」の印刷立ち会い。午前中は巻頭2色マンガと表紙表4色・裏1色、昼食後は本文1色と観音開きの目次、遊び紙表裏と、待ち時間をはさみながらの立ち会いで終了は夕方5時。聡乃ちゃんの細かい注文にも快く対応して下さった印刷所の皆様、ありがとうございます。聡乃ちゃんは印刷機械に俄然興味を持ち、待ち時間に機械を見学したり、調合したインクを練るところを見せてもらったりで大興奮。「こんな風に印刷されてるんですね」と感心することしきり。
 6日、夕方から放送映画製作所の黒沢さん主催、シマトラを囲む飲み会へ出席。毎日新聞社出版局の方、祥伝社フィールヤング編集長、福音館編集部の方3名、&井上デザイン親方、川崎タカオ氏、中野シズカ嬢、そしてシマトラ夫妻。初めてお会いする方も多く、業界話で盛り上がった。11時少し前にお開きとなったが、その後川崎さん、中野さんと朝までカラオケ。二人ともすごく上手いし、朝になっても声が枯れない。やっぱり若いよなぁ。
 7日、朝8時半に集合して再び戸田の光栄印刷工場へ。本日は残りの口絵4色の立ち会い。三回目で良い感じに仕上がり、午前中に終了。二日間とも営業の宮ちゃんの車で連れてってもらったんだけど、車酔いする聡乃ちゃんは二日とも酔い止めの薬を飲んでいたので、帰りの車の中ではいつのまにかスヤスヤと気持ちよさそうに寝ていた。皆さんお疲れさまでした。それにしてもナンだな。若くて可愛いってのは最強だと思う。聡乃ちゃんが工場に入るなり、工場の皆様にパーッと笑顔が! 以前、私一人で立ちあったとき、もちろん親切にしていただいたけど、あのときより笑顔のレベルが違うぞレベルが。よーし、こうなったら女性作家をどんどん連れていっちゃおうかな。でも、作家さんも自分の本がどのように印刷されているのか、一度見ておいたほうがいいかも。もう感動モノだと思うから。というワケで、印刷立ちあいの写真、たくさん並べてみました、ハイ。(手塚)

翁二

2色頁の色をチェック。担当の機長にいろいろ質問しながら注文する聡乃ちゃん。

ミルキィ

こちらすでに刷り上がってる丸尾さんの再版「DDT」の2色頁を眺めてみる。

ちーこ

表紙4色を刷る5色機をみあげる。デカイぞ。

ちーこ

待ち時間に工場見学をする聡乃ちゃん。宮ちゃんの機械の説明に聞き入っている。

ちーこ

機械大好きの聡乃ちゃんは、機械のあちこちを撮影しはじめた。

ちーこ

こちら刷り上がった「いつものはなし」の表紙オモテ4色。3面ついてます。

ちーこ

本文1色の立ちあい。トーンを重ね貼りした部分がどこらへんまでちゃんと出るのかをチェック。

ちーこ

目次、帯、遊び紙に使うインクの調合と練り。練るのにすごく力がいるらしい。聡乃ちゃんのリクエストで目の前で練ってもらった。

ちーこ

二日目の立ちあい。こちらカラー口絵。データに寄り近い色が早い時間に出て、大満足!


手塚 2008年9月3日  pagetop

 1日、「いつものはなし」の本文校正戻して2日は表紙裏表と口絵の入校。といってもかなりギリギリなので、近藤聡乃ちゃんと神保町交差点で待ちあわせて光栄印刷さんへ直接入校。ホントは1日夕方入校予定だったのが、当日昼過ぎ聡乃ちゃんから携帯に緊急連絡。「表紙表4色のイラスト、大きく失敗してしまったので締め切り何とか延びませんか? このまま入校したら絶対に後悔するので」と、予想だにしなかったおコトバが…。印刷所に連絡して何とか2日に延ばしてもらい、徹夜で描き上げたのだった。しかしまぁ、短時間で描いたとは思えない細かくて可愛いイラストにウットリ。御苦労様でした。残すは帯のみ。
 徹夜明けで疲れ切っている聡乃ちゃんをみかねた営業の宮ちゃんが、ちょっと喫茶店で涼みましょう、と誘ってくださり、久々に神保町の純喫茶白十字に入り、小一時間食べ物の話ばかりしていた。聡乃ちゃんは甘党で、ヤマザキのロールケーキを恵方巻のように一気に食べたい、と爆笑発言。ケーキバイキングでは10コは軽い、とこれまた大食いの宮ちゃんと盛り上がっていた。辛党のワタシはただただ感心するばかり。
 3日、午後再び光栄印刷に聡乃ちゃんと。本日は表紙裏表、口絵、観音開の目次、遊び紙の色校正。いろいろモンダイが出て来たので、5日と8日、聡乃ちゃんと一緒に朝から印刷立ち会い決定! なかなか終らないなぁ。帰りしな、神保町の岩波書店にフラッと入ったら、欲しい本3冊をいつのまにか手にしていた。けど、今月は塩竈にも行かなきゃいけないので財布のヒモをひきしめなければ、と思いつつもなかなか諦めきれず、3冊を手放すまでに30分もかかってしまった。えらい道草だ。会社に戻ると河井克夫氏が来社していた。カツオちゃんからお土産にいただいたチョコクロを空きっ腹に押し込む。美味しいなあ。でもって席に戻るとファックスが…。荒木経惟氏がオーストリア政府から、芸術における勲章では最高位の「オーストリア科学芸術勲章」を受賞され、大使館でレセプションが開催される、というお知らせが。実におめでたい! ので、もちろん出席。でも着て行く服が…。新聞紙かゴザ巻きが正装の乞食貧乏隊としてはこうゆうとき実に困ってしまうのだった。(手塚)


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 8月の終わりは連日の雷雨。手塚さんの田舎宇都宮は雷が激しい地域で、むかし雷が落ちる前に黒電話がリン!と鳴ったという話を聞き、うちにも雷から電話が来たらいいのに、と思った。では、8月の日記。
 27日。西荻窪の飲み屋“のみ亭”で鈴木翁二氏のライブ。今回は名古屋・京都・大阪・高知を巡業し、東京でファイナル。しんと静まりかえった深い青の闇の中に、ぼうっとほのかな灯がともっているような、寂しいんだけどなんだかホッとするような、翁二さんの水彩画が浮かんでくる唄に聴きいる。お客さんにはミュージシャンの鈴木常吉さん、知久寿焼さん、元ぐゎらん堂の店員さん、むかーし翁二さんに手紙を出したら「手伝いに来て!」と呼ばれてマンガを手伝ったことがあるという男性などがみえていた。ライブ終了後、そのまま会場で酒宴に。ぐゎらん堂の方から70年代アンダーグラウンド・シーンの貴重なお話を伺ったり、翁二さんはいつもライブの直前…ひどいと当日に案内を出すけど今度はいっそ終わってから案内出してみたら?「○月×日にライブをしました」って。とか、真面目な話くっだらない話をアレコレしているうちに時計は午前2時をまわってる! お店も閉店ということで解散。『うみのきらきら特装版』を早急に作りましょう! と約束してタクシー乗り場で別れた。
 31日。浅草橋のギャラリー“パラボリカ・ビス”でミルキィ・イソベ氏、飯沢耕太郎氏のトークイベント。手塚さんと聞きに行く。トークのテーマは「作品集にとってデザインとは」。これまでにミルキィさんが装幀を手掛けた写真集や画集を例に、各々の作家性を生かす為にどんな事を意識しながらデザインしたのか、また、写真展という空間の中で見る写真と本として見る写真の違い、頁をめくるリズムと音楽の類似性、新しい印刷技術の話、などなど。とても興味深くタメになるお話ばかり。ミルキィさんは常に「触感」を意識しながらデザインするんだという。飯沢氏はミルキィさんのデザインを「皮膚感覚」と評していたが、そういえば、ミルキィさんが装幀した本は、まるで生き物のような存在感があって思わず触れてその感触を確かめてみたくなるなぁ。ミルキィさんに装幀をお願いしている西岡兄妹の新刊『救済の日』(10月発売)の仕上がりが今から楽しみ。(高市)

翁二

久しぶりに会ったら髪が伸びていて、一瞬どこのオッサンだ?と思ってしまった…。スズキオージ、旅の一夜の風景。

ミルキィ

5月に発売されたミルキィさんの著書『ブックデザイン ミルキィ流』(毎日コミュニケーションズ刊)
もの凄ーく勉強になる。本好きな人にハゲシクお勧めしたい一冊。

ちーこ

ある日チーコが鳥カゴから抜け出し行方不明に。探し回ってジャカランダの枝に止まってるのを発見。こうして木に止まってると凛々しくみえる。




しりあがり寿掛軸
しりあがり寿氏に戴いた掛軸
魔除
効力大の魔除絵
熊手
ゴージャスな熊手!
受け付嬢
受け付嬢多数