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編集部だより

手塚 2008年10月30日 pagetop

 27日午後、「神田カルチェラタン1968年展実行委員会」の島崎さん来社。島崎さんは普段仏語教室の講師をなさっていて、時々フランスに行かれるそうだが、何年か間にパリを訪れたときにたまたま入ったカフェで、店主にアックスを熱心に勧められたそうな。話をきけば我が社に二度遊びに来たことのあるテットロックというカフェの店主だったのでビックリ。さらに島崎さんは偶然にも浅川クンと出身地が同じで小学校から高校までも一緒だったことが判明。意外な共通点で話が盛り上がった。こういう時は宝くじを買うと当たるかも! 引き続き芸術新潮編集部のKさんが来社。Kさんは女学生の頃、学校帰りに制服のままよく神保町の古書店めぐりをされていたとのこと。清純な女学生のイメージを想像させるKさん、セーラー服とかにあってたんだろうな、きっと。

 28日、午後から11月下旬発売予定の辰巳ヨシヒロ氏新刊「劇画漂流・上巻」の写植貼り。この新刊は浅川クンが手がけているのだが、何せ上下巻合わせて840頁もあるので写植を貼り直すだけでも超大変、というわけで皆で手分けしてお手伝い。「劇画漂流」はホントに面白いよ〜! 辰巳さんの自伝的長編なんだけど、当時の貸本マンガ界のことや劇画誕生の話など、実際に体験されたことをベースに描かれている。マンガ界の話だけでなく、活気あふれる昭和の様子が伺えるのも嬉しい。若い人にも是非読んでいただきたい。ちなみに下巻は12月下旬発売予定。
 藤枝奈己絵さんネームを持って来社、志村クンが対応。動物好きの藤枝さんは打ち合わせの後ハムスターにキャベツを食べさせてくれた。それに「今日初めてちゅんこが腕に留まってくれて嬉しい!」と大喜びの藤枝さん。動物好きが通じたのでは…ヨカッタね。

 29日、午後から高市ぴいこと一緒に阿佐ケ谷の香田さん宅へ引っ越しのお手伝い。といっても大きな荷物は先週男衆が運んでくれてたので、細かいものを片づけたり住所変更手続きのさまざまな書類を作成したりとかなりラクだった。夕飯は三人で阿佐ケ谷のおそば屋さんへ。香田さんは天麩羅蕎麦、私と高市はまぐろの漬け丼を。

 30日午後、預かっていた鍵を返却するため再び香田さん宅へ。帰り、阿佐ケ谷駅北口にある千草堂という古書店で本を2冊購入。この店には欲しい本がたくさん置いてあるので阿佐ケ谷に行くと時々立ち寄る。ずっと前だけどあの幻のカウンターカルチャー誌「HEAVEN」のバックナンバーがどっさり出ててビックリしたことがあった。

 もう10月も終ってしまうなんて、早すぎてついていけないナ。商店街を歩けば「年賀状印刷承ります」なんてポスターも貼ってあるけど、早々に頼んだわいいが、年を越せなかったらどうするんだろうか、と思うと恐くなった、ブルブル。急いだっていいことないし、ま、ボチボチ行くのが一番かもね。(手塚)

東陽01 千草堂で購入した一冊目。大好きな詩人金子光晴氏が被写体に。この本の存在は知らなかった。小口に赤線が引いてあったので、悲しいかなゾッキ本だ。
東陽01

2冊目は老後の趣味にしたいと思ってる日本刺繍の図案集。こういう細かい作業は好きなほうだ。でも日本刺繍はお金がかかるんだよね。


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                  <td width= 2008年10月27日 pagetop

 24日、夜。11月1日から沖縄の映画館・桜坂劇場内の本屋さんARTIST SHOP PANAで開催する原画展の打合せ。西岡兄妹のお二人と桜坂・須田氏が来社。打合せ自体は短時間で終了したので、手塚さんがこしらえてくれた料理とビールで営業から戻ってきた水村くんも交え10時頃まで雑談。話題の中心は西岡兄氏のラーメン話。よく食べ歩いてるなー。と感心するくらい詳しくてビックリ。
 26日。午後3時よりリブロ池袋パルコ店にて西岡兄妹サイン会。常連さんから今回初めての参加という方まで、沢山のお客様にご来場頂き大盛況! 会場には西岡さんの絵本を出している長崎出版のSさんが赤ちゃん連れでいらしてたり、久々にお会いしたという元ブッキングのS氏、先月の西岡兄妹展を最後におしくも閉店となってしまったcafe gallery ひなぎくの店長GさんとスタッフTさん、現在西岡さんのマンガを連載中の『ホラーM』編集長・増田氏、三重のご実家から西岡長兄氏などなどが、お忙しいなか駆けつけて下さった。ご来場頂いたお客様、リブロ池袋パルコ店さん、西岡兄妹さん、ありがとうございました! なお、サイン会で配付した著者インタビューの小冊子は、リブロ池袋パルコ店で『救済の日』お買上げのお客様に引き続き配付する事となりました。今回の長編を書くにあたっての動機など、興味深いお話を収録してます。なくなり次第終了となりますのでお早めにどうぞ!
 話変わりますが。野生のハムスターはコオロギやバッタ、幼虫なんかも食べるそうで。なので、時たま動物性たんぱく質を与えると良い。と、ジャンガリアンの飼い方HPを見てたら書いてあった。先日試しにちゅんこ用のミールワームを与えてみたら、ひまわりの種とかキャベツを食べてる時とは明らかに違う、獰猛な目つきに豹変したのでちょっと引いた…。今日なんか寝ている鼻先にミールワームを近づけたら、急にガバッと起き上がって挟んでたピンセットに食らいついてぶら下がっていた。獰猛なハムを見るのが面白くて、ミールワームをあげるのが最近楽しみになった。(高市)

西岡サイン会 千晶ちゃんがサインを入れてお兄さんが落款をポンと押す。絶妙のコンビネーションは久々のサイン会でも健在。
なお、会場に設置した水村くんお手製のデカパネル(写真左奥)は終了後お客様がお持ち帰りに。
ためぞう01 ミールワームを食すデブ。目つきがいつもより鋭くなっている。
ためぞう02 デブチンは寝床にエサをしこたま貯め込む(ウンコ混じり)。起きたらすぐエサが食べられる、至福の空間なんだろうな。というわけで、名前をもう一つ、「うんこためぞう」と命名。

手塚 2008年10月24日  pagetop

 23日朝、アックス65が届く。今日が搬入日だ。11時、近藤聡乃ちゃんに原稿返却のため彼女の事務所近くの喫茶店へ。聡乃ちゃんは11月1日の朝、ニューヨークに旅立つ。約一年間油絵で留学なのだ。作品を描いてプレゼンして、合格したらギャラリーに飾ってもらったり等々、アクティブに活動予定。ニューヨークには若い芸術家がたくさんいるだろうからいろんな刺激を受けられるだろうし、日本とはまた違った捉えかたもされるだろうし、ワクワクのドキドキだろうな。でも才能ある聡乃ちゃんのことだから、きっとうまくいくよ。早くも帰国後の活動に期待だ! んでこちとら風邪がさらに悪化したみたいなので、本日は早めに退社。
 24日朝、印鑑証明をとるために区役所へ立ち寄る。大雨だったけど、長靴を履いてきたので助かった。普段の靴だったらグチョグチョだったな。区役所から会社に向かうのに、副都心線を使用。工事が始まった頃には、山手線と平行して走らせても意味ないんじゃないの。なーんて思ってたけど、新宿三丁目と繋がってるんで結構便利。渋谷に出るにも混雑する山手線を使わずにすむのでラクだす。しかしまあ、10月も後半だというのに暖かい。今日も地下鉄に乗ったら冷房が入っていた。
 
 会社に戻るとお酉様の案内ハガキが届いていた。今年は三の酉まである。我が社はいつも新宿・花園神社の四谷31番のところで熊手を購入するのだが、去年は忙しくて熊手を新しくしなかったせいか、それから一年散々な目に合ったので、今年は絶対に行くぞ! ってホントはあの雰囲気が好きでしかも帰りに屋台で一杯ひっかけるのが目的だったりするんだけどね。高市ぴいこはテキ屋が売ってる芋スティックが目的。花園神社に出る芋スティックが一番うまいんだそうな。何年か前にはしりあがり寿さんの事務所、さるハゲ御一行とバッタリ会って一緒に一杯ひっかけたけど、今年も誰かと会えたらいいなぁ。ぐふふ、楽しみだ。
 今夜は沖縄から桜坂劇場の方が来社予定。西岡兄妹、そして我が社と三者が打ちあわせ。つーワケでこれから夕飯の仕込みを開始。大勢で食べると何でも美味しいく感じるから不思議だよねぇ〜。(手塚)


手塚 2008年10月22日  pagetop

 21日午後、版元S社の社長Oさん来社。仕事の話、不況の話、そしてマンガの話あれこれ。アックスから出た新人作家の作品をすごく褒めくれた。嬉しいなぁ〜。おみやげに追分団子をいただいた。夕方会計士さん来社。難しい書類で何度も間違えてしまった私のせいで、迷惑をかけてしまった。面目なし! 夜、西岡(兄)さん来社。26日サイン会用パンフのインタビュー校正のあと、高市ぴいこと一緒に曙橋駅前にあるラーメン店「てんぐ屋」に行かれた。西岡(兄)さんは無類のラーメン好き。この近辺では「てんぐ屋」と「北の大草原」がお気に入りとか。風邪なかなか治らず早めに退社。
 22日朝、本日搬入の新刊「救済の日」が届く。たくさん売れますように! 昼過ぎ、男衆は香田明子さんの引っ越しの手伝いに阿佐ケ谷へ。2時、まどの一哉さん原稿を持って来社。仕事のため日帰りで京都に行くことが多いまどのさんが、中京区にある蕎麦の老舗尾張屋のそば餅を持ってきてくれた。餅っていってもまんじゅうに近いんだけど、これがシンプルでうまい! 美味しいそば餅をいただきながらいつもの雑談小一時間。そして締め日も近い本日だが、注文した本が届かない等の問合せ電話が多いものの、注文の電話が非常に少ない一日だった。不安だ。どーなってんのかなぁ。

 最近、気になってるのが美容院の立て看板。なんか知らんが一言メッセージのようなものが書かれてるのが目に付く。あれ、どーゆーつもりで書いてんだろうか? 「めっきりと涼しくなってきましたが、秋の夜、みなさんはどう過ごしていますか? 私は熱いココアを入れて本を読みます。恋物語を読んだら失恋を思い出して、ちょっぴり心が震えました」って、んなこたぁ知らん!パーマとな〜んも関係なし!! もっとあるぞ。「幸せは自分の心の中にある」……なんだそれ、宗教関係のパーマ屋かってーの。とヒネクレ者の私はつい悪態をついてしまうんだけど、んまー、フカシてるよね最近の美容室。アナタの町の美容室は…どーよ?
(手塚)


手塚 2008年10月18日  pagetop

 16日午後3時、丸尾さんの家へ。花輪さんからまたたくさんのタマネギが届いたというのでおすそ分けをいただく。しかし相変わらず丸尾さんの家はキレイだ。いつ行ってもゴミ一つ落ちていないんだから几帳面なんだよね。インテリアも丸尾マンガ世界そのままで、記念館にしてもいいくらいだ。会社に戻ったらまたチーコがまた水浴びをしていた。
 夜、26日のサイン会で配る限定パンフレットに掲載予定のインタビュー収録のため西岡兄妹来社。インタビュアーは高市ぴいこ。22日発売予定の新刊「救済の日」は、これまでの活動の節目となるようなモンダイ作。阿部幸弘氏の解説も素晴らしく、今後の西岡兄妹に多いに期待だ! インタビュー収録後、ビールを飲みながら雑談11時まで。お疲れさまでした。
 17日午前、高市ぴいこと一緒に銀行3件回る、ヒ〜〜ッ大変だぁ! もう10月も半分すぎたというのに、なんでこんなに暖かいんだろうか。歩いてると汗をかいた。昼、弁当を食べてからゴシゴシと便所掃除。我が社は来客が多いので便所は常にキレイにしておかないと。
 余談だが、便所といえば昔の上野駅を思い出す。35年前に上京してから帰省するときは必ず上野駅を使っていたのだけれど、新幹線もないし今みたいにキレイじゃなかった。例えようのないほどヒドイ便所の悪臭が構内に充満し、ホームも薄暗く、団体待合室には、出稼ぎに出て来たけれど身持ちを崩してホームレスになった人たちがたむろしていて、故郷からきた列車を言葉もなく力のない目でジーッと見つめていた。八戸のほうから来た列車の屋根には雪が積もってたりしてね。それこそ「津軽海峡冬景色」みたいなあの独特な雰囲気は、経験した人でないとわからないだろう。それに改札を出た広場には、当時『一匹狼』と呼ばれたチンピラ風の男がうろついていて、家出してきた少女をつかまえては声をかけどこかに連れ去っていた。昔の家出少女はそれこそ絵に描いたようで素人が見ても一発で分かる。不安な目をしながらチンピラ風の男についていく田舎の少女を目撃すたび「あの人、この先どーなっちゃうんだろう」とものすごくドイドキした。あの時代の東北の暗い部分だけが凝縮されたような上野駅。その情景も便所の匂いも強く自分の中に染み込んでいて今も忘れられない。
 今はその面影も薄れてきた上野駅だけど、当時とほぼ変わらない悪臭を未だに放っている便所が一ヶ所ある。上野動物園出口そばの通路を奥に入った突き当たりの便所。いつだったか高市ぴいこと一緒に美術館に行ったとき、たまたまぴいこがそのトイレにかけこんだのだけれど、あまりの臭さに三回吐きそうになった、と涙目で訴えてきた。でも私にとってはとても懐かしい匂いだ。ぴいこを待っている間、当時の上野駅の情景が走馬灯のように頭を巡った。
 勝又進さんの「赤い雪」や林静一さんの「赤色エレジー」、そして辰巳ヨシヒロさんの一連の作品を読むたび、あの上野駅の情景が蘇ってくる。このマンガ作品はこう読め! とかいわれても人それぞれ、時代もバックボーンも違うので、その人の読み方、感じ方がある。マンガは、学のない私のようなものでも私なりに感じて理解することができる、自由に読むことが出来る、だから私はマンガが好きなんだと思う。やっぱし。若いころは何処に行っても訛りをバカにされてしまいには人と話すことが出来なくなったりして、自分の出身地を怨んだけれど、今は全然怨んではいない。そんな体験も懐かしい、と思うようになった。

 なんだか風邪悪化。といっても滅多に熱が出ない体質なので、咳と鼻水とだるさのみ。あーやだやだ。
(手塚)


手塚 2008年10月15日 pagetop

 13日、本日は休み。久々に妹と吉祥寺で待ちあわせてブラブラ。35年前に上京し、毎日のように吉祥寺で遊んでいたので、今でも大好きな街だ。安物ショッピングして西友の2階の喫茶店でお茶したのち、バサラブックスへ。屋根裏氏企画「めばえ」の展示を見に行く。屋根裏氏監修「世界のサブカルチャー」と「ピッコロ」、ぴろぴと氏の「絶望工場」を購入。夕方、吉祥寺を離れ、家の近くの喫茶店に。ここで珈琲を飲みながら本を読むのが最大の憩いだ。土曜日に購入した車谷長吉の「四国八十八ヶ所感情巡礼」を読みふけっていると、隣のテーブルに女性3人が…。いやーな予感は的中。座った途端ベチャベチャとしゃべりだして非常にうるさい! でも途中で席を立って別のテーブルに移動するのもなんだかイヤミっぽいしなぁ。気の弱い私は結局移動もせず読み続けた。ものすごく面白くて途中からおしゃべりも気にならないほど集中できたので、ま、いいか。
 14日、午前中、台湾出身の男性持ち込み。光栄印刷宮ちゃん来社。この連休に帰省した宮ちゃんがおみやげで富山名物のマスの押し寿司を地元から送ってくれた。富山のマス寿司はうまいんだよねぇ。午後、立て続けに銀行さんとのうちあわせ&集金。3時過ぎ、河井克夫氏来社、志村クンと新刊の打ちあわせ。
 青土社さんよりユリイカ10月臨時増刊「総特集・杉浦日向子」が届く。巻頭に子供の頃からの写真がズラリ。杉浦さんとゆかりのある24人の方が執筆(アックス関係では南伸坊さん、近藤ようこさん、中野シズカさんが執筆)。単行本未収録作品「三味線枕」がなんとカラーで掲載。さらに巻末には附録として「吉良供養」の下書きが!! 杉浦さんが亡くなってからこれだけの特集号は初めてなのでファンならずともかなり貴重。これから読むんだけど楽しみだ。ずっと前にグチャグチャになった家中の引き出しをぜ〜んぶ整理整頓したときに、杉浦さんからいただいた手紙が何通も出て来て、懐かしくなって手を止め読みふけった。かわいらしい文字で几帳面に書かれたイラスト入りの手紙…宝物だ。
 本日の夕食はいただいたマス寿司とけんちん汁。あら〜おいしい! (手塚)

東陽01 相変わらずの偏屈ぶりだけど、毎日服用する薬のせいか、日に何度も野グソをする自分に嫌気がさす、と繰り返し書かれてるのには思わず笑った。
東陽01

サブカルに興味を持ち始めた人にはたまらない一冊。イラスト、音楽からオンラインショップ、カルチャースポットまで細かく紹介。サブカルのバイブル。

東陽01 社会的に有名な人たちの言葉を引用し、絶望と謳いながらも強烈な風刺が見え隠れする。著者のぴろぴと氏はFlashアニメーション作家としても活躍!
東陽01 総頁242とかなりの分量。江戸時代からトリップしてきたような杉浦さんの生前の仕草が目に浮かぶ。「杉浦日向子全著作改題」の資料も嬉しい。美しい装幀は羽良田平吉氏。

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                  <td width= 2008年10月14日 pagetop

 仕事の合間に新入りハムスターの匂いを嗅いだりしてたらもう10月半ば…。今さらですが9月の出来事を少々。
 9月21日。西岡兄妹展を見に荻窪のカフェギャラリー「ひなぎく」へ。ここでは過去に西岡さんのサイン会やトークショーを催させて頂いたり、西岡兄氏がマンガのコマ割をする時に利用されてたりとご縁の深いお店だったのだが、9月23日をもって閉店されてしまうとのこと。そんな事情もあってお店に着いたら満席状態。しばらくしたら空いたので、お店にいらしていた兄氏、そしてやっぱり席が空くのを待っていた西岡兄妹ファンの女子高生と同席してお茶。兄氏と私が煙草をひっきりなしに吸うので、女子高生の新鮮な肺が汚れてしまったかも? とちょっと恐縮。しばし歓談した後、隣の駅、阿佐ヶ谷の「夜の午睡」で催されてるアックスフリマへ行くため退席。
 で、よるひるに到着。今回は後藤友香ちゃん、堀道広さん、田中六大さん、萩原利夫さん、大橋裕之さんに加えてネット古書店・股旅堂さんが参加。みなさん何故かオリジナルグッズの他に古着や古本を出品していて、ごっちゃんが出していたスカートを貰った。私が着るとちょっと若作りじゃないかなーと言ってたら、「似合いますよー」とおだてられついその気に。夏服なので来年着よーーっと! そんなこんなでそれぞれのブースを巡って買い物をし、翌月曜に西岡兄妹の新刊『救済の日』の入稿があるので慌ただしく会社へ向かう。
 で、10月になった今。無事に入稿も済んで見本がそろそろ出来る頃。内容はもちろんのこと、ミルキィ・イソベ氏の装幀もむちゃくちゃカッコイイ本です! ぜひぜひご覧ください!(高市)

兄 ひなぎく閉店でちょっと寂しそう(?)な兄氏。マンガの締切に追われている千晶ちゃんに代わって、ほぼ毎日来店されていたようです。お疲れさまでした!
後藤 今回から似顔絵を色紙に描くという技を編み出したごっちゃん。これだと折れたりしなくて画期的!
堀 カメラ目線を向けてくれた堀氏。新しいのに古本のような風合いを醸し出す、妙な味わいの漫画を出品。同作品が今月発売のアックス65に掲載されてます!
田中 田中氏はご自身のミニコミや他のマンガ家さんの単行本に紛れて何故か作りかけの人形(本の後ろの白い物体)を出品。
大橋 萩原氏はオリジナルプリントのTシャツやパンティーなど出品。ご本人のお勧めはちょいとブキミな人形でした。
大橋 『週刊オオハシ』の大橋氏。大西祥平氏や松本亀吉氏等が絶讃する短編集『謎漫画作品集』面白かった。じわ〜んと入ってきます。
股旅 股旅堂さんのブースで行方不明になっていた青林堂版『怪人無礼講ララバイ』発見して即買い!

手塚 2008年10月12日  pagetop

 10日夜、仕事も一段落ついたところで、高市ぴいことお水がハムスターのゲージ2ケを掃除してくれた。忙しくてなかなか掃除できなかったので、すごくクサイ。哺乳類ってやっぱしニオイきついぜオイッ! きれいになったゲージの中で大好物のキャベツとヨーグルトをバクバク食べるチビとデブ。やっぱりかわいい。

 11日、夕方リズムちゃん来社。就職してからは多忙な日々らしく、なかなかマンガ制作に時間がとれないのがもっかの悩み。こちらで預かっていた原稿を、大幅に手直ししたい、とのことで原稿を返却。就職してからマンガ制作に対する考えもしっかりしてきた感じのリズムちゃん。頑張れよー!
 すっかりきれいに羽根が生え変わり、越冬の準備もととのったちゅんこはひとまわり大きくなった。そんなに生きられないだろうと思っていた片目のチーコといえば、陥没して閉じていたまぶたが少し開いてきて、中からほんのちょとだけ目が現れてきたので驚き! さらに遅ればせながら今頃羽根の生え変わりが始まった。新陳代謝がたかまったんだろうか? 鳴く声も以前より大きく、ちゅんこの鳴き声に激しく反応。拾われてきたときにはまさに死ぬ途中だったのに、すごい生命力だ! 天気の良い日には1・2時間ぐらいカゴから出して運動させてるんだけど、あまり飛べないし片目なので目が離せない。が、こないだ遊ばせていたときに様子を見に行ったら、チーコの姿が消えてしまいどこにいるかさっぱり見つからない。そこでちゅんこに「ちゅんちゃん、チーちゃんどこいったか教えて」と三回ぐらい話しかけたら、トテトテッと床を歩き出し、開け放したドアの裏側に顔を入れて激しく鳴くので覗いてみるとチーコがいた。偶然かもしれないが激しく感動。こいつら、人の話してることが分かるんじゃないか、と以前からウスウス思ってたんだけど、ホントにわかるのかも。大嫌いなつめ切りをしようと部屋に入ると、察知してるのか絶対にそばによらないし目を合わせないから動物って不思議だわ…。

 12日、掃除洗濯の後出社。リーマンの破綻から世界金融危機の報道が毎日。危機どころではなく、これは間違いなく恐慌だろう(ここ最近、新聞の株式欄を見ると▼印のオンパレードで、こーんな市場ってあんのけ? つーくらい凄いぞ)。実は経済の話はとても興味があって、このところ新聞、ニュース、ネットから目が離せない。リーマン破綻から崩壊し始めた世界金融(主に米・欧州)がゴマ粒のような工藝舎にも影響を与えている。一つは米ドルとユーロの下落。米や欧州で翻訳出版され、入金を控えている単行本の印税が当初の入金予定額よりもガクンと落ちる。国際出版担当の浅川クンが一冊につき一年も二年もかけて苦労してやってるのに「あっちゃー」って感じ。それにもう一つは東証暴落による株式含み損で黒字から一転、赤字に転落するであろう銀行が出て来る可能性は大で、その結果貸し渋りがさらに厳しくなるな、絶対。そうなると零細中小企業は非常に厳しい局面に追い込まれる。バブル崩壊の後、銀行の不良債権は国民の税金で処理され、逆に肥ったにもかかわらず未だにATM等の手数料をとってるはものすごくおかしい話なんだけど、まーた貸し渋りか。銀行は救われて国民が犠牲になる構図がまた再現されるのかなぁ。日本の銀行は確かに大丈夫かもしれないが、影で犠牲になる人たちが必ずいるんだよ。日本の株式市場をさんざん食い荒らしていったハゲタカどもが、あわてて売りに走り株は下落して……。もういいんじゃないの。「金もうけして何が悪い!」と目をひんむきながら意気込んできたものどもよりも、コツコツと技術を磨いて、物を作って、生産して、という人と係わりたいよ。

それにつけても、今年下半期はさらに資金繰りが苦しい。毎月毎月精神的にもかなりキツイ。ところがそんな状況下にありながらも痩せる気配すらない私…ナゼだ! 熟女株激しく下落か!? いや大暴落、ガックシ…。

(手塚)


手塚 2008年10月10日 pagetop

 2日午前11頃、今や三児の母となった元社員の大場Qちゃんが、生まれてまだ4ヶ月のこころちゃんを連れて来社。我が社にやてきたハムスターを個別のゲージに入れなくてならないんだけど、意外とお高いので、ハム好きのQが以前使っていたゲージを持ってきてくれたのだ。連れてきたこころちゃんは何にも動じないどすこいベイビーで、全然泣かずに終始ニコニコ。午後、光栄印刷の社長さんと宮ちゃんがいらして、久し振りにQと再会。こころちゃんをみんなで抱きながら、まるで家族が集まったみたいに賑やか。やっぱり子供は宝物だよ!

 5日午後3時、お東陽片岡先生のDVD「東陽片岡のルサンチマン」発売記念イベントで阿佐ケ谷のよるのひるねへ(詳細は6日の水村工場長日記を御参照)。終了後、軽く雑談をしていたら工藤監督が「ほら、あれなんだっけ、パソコンでやるつに入ったんだよな、ミキなんとか…、ミキティか」。そばにいたファンの方にすかさず「監督、それ、ミクシィっていうんですよ」と訂正を入れられた。おじさんが新しいものにチャレンジするのは若い人が考えるよりもいろいろと大変なのだ。我が社の隣の会社にも一人幸作という大変なおじさんがいて、つい最近「ね、ね、ミキシーってどうやって入るの?」と何度もひつこく聞いてきたっけ。

 6日朝、蛭子さんの所属する事務所「ファザーズコーポレーション」へ原稿を受け取りに。今回原稿を頼んだら「うーん、忙しくて厳しい! 厳しいけどアックスに描きたい。あーっでも厳しいなー、厳しい!」と電話口で苦悶していたけど、3日上海から戻り、他の用を済ませてから一日で描き上げてくれた。やっぱすごいよエビスさんは、原稿の出来はどうであれさ、なーんつってやら、ヘヘッ。

 8日朝10時、浅川クン、志村クン、高市ぴいこと一緒に光栄印刷へ出張校正。4人でわいわいがやがと校正をしてたら、隣の部屋にいた社長が「ものすごく楽しそうだった」とおっしゃったとか。うん、楽しいよー工藝舎は。これで金さえあればサイコーに楽しいんだけどね。

 9日夜、浅川クン、高市ぴいこと一緒に阿佐ケ谷のロフトAへ。本日は「ロック無韓流〜大韓GS・ガレージ・サイケ・幻の映画」に韓国でトゥゴウンカムジャ・サヌリムなどのバンドで活躍するギタリスト、長谷川陽平氏と幻の名盤解放同盟が出演。私が子供の頃GSが大流行だったので、当時の音楽を聴いてるよう、またフィルムも映画館で流れてた芸能ニュースを観てるようでなんだかなつかしかった。韓国ロックの創始者、申重鉉の名曲「美人(ミイン)」をテーマとした申重鉉主演の映画「美人」も上映。あまりにも分かりやすい妄想に継ぐ妄想の場面では笑いとともに韓国ロックスターの凄さを目の当たりに。終了は予定を30分以上オーバーして11時過ぎ。お疲れさまでした。で、わたしら三人は物販テーブルでアックスを並べてたのだけれど、当日の進行役モリエ氏の物販、韓国GS等の貴重なCD・LPにお客さんが殺到してこちらの物販テーブルがほぼジャマモノと化していた。しかしそこは乞食貧乏隊パワーを大発揮、隣の物販ブースからはみ出た人を捕まえてはまるで押し売りのようにして4冊(も)売ったぞ。エライ!  

(手塚)

東陽01 Qママと第三子のこころちゃん。たくましすぎてよく男の子と間違えられるそうな。明日の日本を背負って立つ気合い充分だ。期待してるぞ〜!
東陽01 長谷川さんと同盟のお三方。話はつきず延々と面白トーク炸裂!
東陽01 胡桃の木の根元に柿の食べ残しを肥料のつもりで置いたらしい。犯人はこの木を植林した幸作クン。子供だったら可愛いけどもうオヤジだし、もうちょっと頭を使わんかい。

手塚 2008年10月9日 pagetop

 アックス入校や月末の仕事諸々で書けなかった9月後半の出来事をざっと書きます。
 9月16日、池田ハルさんからメールが。5日に無事第一子の女の子(杏月=あづきちゃん)出産、との報告が。おめでとー! シマトラの手塚治虫文化賞受賞祝賀パーティで、みんなにお腹をなでてもらったご利益か、すごくかわいい女の子だ。健やかに育ちますよう。

 22日、本日「いつものはなし」搬入日。そして午後2時、近藤聡乃ちゃんが本130冊にサインを入れるために来社。そうこうしているうちにSMスナイパー編集部とカメラマンにSMライター嬢来社。DVDに入れるコメントの録画取りの撮影場所に我が社が選ばれ(どういう基準かわからないけど)、編集部、資料室、そして雀の間で撮影。ついでに我が社の本も宣伝してくれるというので、アックスや「いつものはなし」を映してもらった。SMライター嬢の元気なSM姿に聡乃ちゃんもビックリ。なんだかすごくにぎやかな午後ではあったぞ。

 23日、高市ぴいこと一緒に根本敬画伯と今後のいろいろなことについて打合わせ。我が社を含むこれからの新刊予定もビッチリで、忙しくなりそうな気配の根本さん、意気込みは充分だ! 打合わせ後会社に戻ると、一日ほったらかしにされていたちゅんこはご機嫌ナナメで目を合わせてくれない。スズメっこは感情が実に豊かだ。
 
 24日午後、芸術新潮編集部の三好さん来社。我が社の資料をお貸しする。三好さんはものすごくマンガに詳しい方で、特にガロ周辺はかなり読み込んでいらっしゃるので、話が弾む。糸井さんのHP「ほぼ日」の『担当編集者は知っている』の原稿締め切りだったけど間に合わず、25日に延ばしてもらった。とほほ。

 26日、夕方6時半よりオーストリア大使館で荒木経惟氏「オーストリア芸術最高位勲章」の授賞式へ。受賞会場で末井昭さん、神蔵美子さん、島本慶さん、山田勇男さん、岩田次男&ちえちゃん夫妻に挨拶。少し離れたところに鈴木清順氏の姿も。授賞式では高校の同級生だったという立花隆氏も挨拶され、オーストリア大使の長〜い挨拶の後、勲章を授与&乾杯。ヨーロッパでは大変権威のある芸術の賞で、日本人では荒木さんが初めてらしい。光り輝く勲章を見ながら末井さんたちと「あれ、純金だよね、いいなぁ」と、ヒソヒソ話。
 そしていよいよ祝賀会でご馳走がたべられるぞと張り切っていたら、会社から緊急連絡が入り、あわてて会社に戻る。クッソー、残念!

 27日 午後青山のギャラリービリケンへ。「あがた森魚惑星漂流60周年展」に出品されているあがたさんと交友のある方々、花輪和一さん、吉田光彦さん、シバ、森雅之さん、井口真吾さんなど、たくさんの絵を堪能。そして会社に戻りアックス入校作業、日曜日も引き続き入校作業…。

 29日、30日は、アックスほぼ最後の原稿入校&単行本入校でバタバタと作家さんが来社来社。後藤友香さん、シマトラ、西岡兄、近藤聡乃さん、鈴木詩子さん…。ポットのお湯がおいつかない。

 とまあ、いろんな人にお会いしつつ、アックス入校作業も佳境を迎えたクソ忙しい月末に、まーた、まーたヤツが動物を編集部に置いていきがった。今度はハムスター2匹…。何でも知りあいの子供が飼っていたハムスターがボコボコ子供を産んでしまったらしく「おまえは2匹」とあてがわれたそうな。あてがわれたら自分で飼えばいいのに、迷惑にも押し付けてきた。「50もすぎてそういうパシリから早く卒業しないとリッパな大人にはなりませんよぉ〜」と軽く怒るも、何せパシリ好きな体質だから一生変わらないんだろうな。というワケでスズメ2羽とハム2匹、何だかもうワケの分からない編集部となっておりますがー、何か?  (手塚)

※10月の出来事はまた順を追って書きます。

東陽01 勲章を胸に喜びを語る天才アラーキー!
東陽01

大使のスピーチの長さに江戸っ子の荒木さんが一言「なげーんだよ!」で爆笑。

東陽01 何で受賞したのか、きっとそれはSMの写真だ、と断言する立花氏。
東陽01 で、ハムスター。2匹とも雄と判明。すごく可愛いんだけどねぇ。

2008年10月06日 pagetop

昨日は、よるのひるねで「東陽片岡のルサンチマン」DVD発売記念トークショーが行われました。
アックスの締め切り間際のイベント。原稿がまだ上がっていない先生。はたして間に合うの?とハラハラドキドキ。
トークの方は、ゲストに永田王さんを迎え、ちんこ談義に花が咲きました。しかも東陽先生のちんこ丸出し写真を拝むことができるなど貴重な写真を公開!! 自転車をこいでて、ちょうどちんこがピコーンと上を向いてる瞬間をおさめた写真はバカっぽくてなんとも愛らしかったです。しかも綺麗な肌はグラビア女子のようでした。
とてもなごやかなイベント、楽しかったです。(水村)

DVDはD・K PRODUCTIONより発売中!!
工藤監督、東陽先生渾身の一作です!!
D・K PRODUCTION
http://www.dk-p.com/

3

左から
永田王氏
東陽先生
工藤監督

toyo

 

DVD

D・K PRODUCTIONより
本体価格4,800円にて発売中。

sign

サインをする東陽先生


手塚 2008年10月4日  pagetop

 月末、月頭にかけては大変お忙しい工藝舎なので、ついつい日記の更新も後回しにしてしまうのでございますが、とりあえずお知らせのみ書きます。糸井重里さんのHP「ほぼ日」の『担当編集者は知っている』のコーナーで「のんき図画」についてかかせていただいましたので、おヒマなときに見てやってさい。
http://www.1101.com/editor/2008-09-30.html

 それから、近藤聡乃さんの新刊「いつものはなし」サイン本通販は、好評のうちにアッというまに終了となりました。有り難うございます! 

 で、一通「住所不明」でメール便が戻ってきてしまった方がいらっしゃいます。郵便振替でご入金いただきました飯能市にお住まいのK・T様(飯能市からのご注文はK・T様のみです)、これをご覧になりましたら当HPトップページ上の封筒のマークをぽちっとナしていただき、お手数ですがメールにてご連絡下さい。お電話番号が記されていなかったので、この場からの呼びかけさせていただきました。よろしく!
 

 更新していない間、いろんなことがありましたが、手が空き次第アップいたします。んでもって、なぜか生物が増えてます。しかも2匹も…。ま〜たヤツの仕業です。非常に困惑&迷惑している工藝舎…というような様子はまたのちほどご報告します。それでは! (手塚)




しりあがり寿掛軸
しりあがり寿氏に戴いた掛軸
魔除
効力大の魔除絵
熊手
ゴージャスな熊手!
受け付嬢
受け付嬢多数