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編集部だより

手塚 2009年4月22日 pagetop

 あまりにも日記をさぼてしまったので、何から書いて良いのか分からない。忙しかったといえばそうだし、さぼってたといえばそれもそうだし…。でも一番の原因は、マシーンの変更。もう古すぎてもらったデータも開けない、ネットの画面表示が文章縦一行とかすごいことになってるし、すぐフリーズするし(一日に10回以上)。で、やーっとQS10にかえたんだけど、これがまぁなんつーか、なかなか慣れない。操作も微妙に違うし、なんたらかんたらで、あらゆる作業が大幅に遅れてしまった。アックス68の文章レイアウトも、私はこれまですべてイラストレーターで作ってたんだけど、インデザインのソフトで作り始めたら、覚えるまでに時間が圧倒的に足らなくなり、結局最後には古いMacにまたつけかえて仕上げたりと、汗タラタラの毎日。53にもなって、また新しいことおぼえなきゃいけないだなんて、脳ミソほぼパンク状態なのだった。
 しかし、マシーン変更で大活躍してくれたのは、営業&工場長の水村クン。新機種発注から全員のMacのセットアップ、データ移動、ネットワーク関係、ハードディスクを分解してメモリ搭載、廃棄処分Macのデータ消去、OS10対応の中古スキャナー買ってきてセッティング。購入も全員のハードディスク、モニターを、浅川クンとネットで検索して、一番安い金額で購入してくれたしで、ものすごく助かった。
 我が社はマンガ屋なので、画像の扱いが非常に多い。復刻単行本も全部Macで復刻するし、データ入稿もあるし、販促物やイベントパンフとか販売物とか、全部自分たちで作る。また、作家が売却してしまう原画ものちのち使用できるよう、データ保存もするし、とにかくものすごい量のデータが入っているので、もう古いマシーンでは対応不可能状態まで近づいていた、というワケ。メモリの容量も、はじめはメガとかギガとかいってたのに、今度はテラだと。メガだってギガだって、実際そのくらいのもんだかさっぱり分からないのに、テラ? ついて行くだけで精一杯の今日この頃ではあります。

 そんなワケで、3月に行われた名古屋でのイベントのことを書いたんだけど、HPになかなかアップできずにそのままになっていたので、せっかくだからはりつけます。

◎3月16日
 15日、名古屋のライブハウスK・Dハポンで行われたイベント「青林工藝舎リアル」に行ってきた。K・Dハポンという場所は同じライブハウスToKuZo(得三)と並ぶ、名古屋カウンターカルチャーシーンの重要な拠点となっている場所だそうで、ライブの他にイベントや演劇も上演してしまうのだそうだ。
 鶴舞駅に着くと、イベントの主催者、フリーマガジン「SCHOP」の上原さんと、古泉智浩さんが駅に迎えにきてくれていた。イベント会場に入ると、上原さんと交流のある西岡兄妹の長兄氏が物販参加でいらしてたのでご挨拶。高速を車で一時間ぶっとばして来たそうな。
 開場されてからぼちぼちの入りだったのに、始まる寸前にはほぼ席が埋まっていたのでホッとした。最初の出し物は古泉さんの自主製作映画「夜のしずく」と「ゾンビの森」の二本立て。始まるやいなや、古泉さんは「もう恥ずかしくていられない」と会場を抜け出してしまったけど、「夜のしずく」はナント人形アニメにロマンポルノを取り入れたもので、古泉さん自ら作った人形(クマさんやらウサギさんやらパンダさん)が日活ロマンポルノばり演技でこれがもう面白すぎ! 「ゾンビの森」はゾンビになった叔父さんに会いに行く話なんだけど、古泉さんのマンガそのものといった感じ。ラスト、主人公が叔父さんに話しかけるシーンがすごくよかった。
 トークショーはマンガや編集の話、そしてマイナーの世界で生きるモノの覚悟!? なんかを上原さんの司会で。お客さんが暖かく接してくれたのであまり緊張せず、ゆるやかな感じで話せて楽しかった。
 ラストは地元で人気の熊沢剛氏のライブ。アコースティックで個性あふれる歌詞とリズムで会場を湧かせた。
 21時終演のハズがちょっとオーバーしてイベントは終了したけど、その後お客さんとの交流もできてうれしかったナ。んで、古泉さん、上原さん、そして名古屋のカウンターカルチャーの場の基礎を作ったといっても過言ではない、ちくさ正分館の古田さんと四人で飲み屋へ。名古屋のカウンターカルチャーの歴史やそれを受け継ぐ若い世代の人たちの活動のことなど、話は尽きず深夜一時半まで。お疲れ様でした。
 このイベントは「Bookmark Nagoya」という名古屋の書店、古書店、ライブハウス、喫茶店、雑貨屋等々、51の店舗及び団体が参加する合同ブックイベントの参加企画。「Bookmark Nagoya」は今年で二回目ということだけれど、こうして地方の人たちが地元の文化を盛り上げるような運動は、ホントにすばらしいと思う。嫌なニューズばかりが続いているけど、こういうことはすごくいい! と思う。久々に感動した一夜だった。

※イベント関係者の皆様、こんなに遅くになってすみませんでした。

★それから、イベントといえば、5月5日、東京・有明ビッグサイトの東1・2ホールで行われる
「COMITIA88拡大Special 」
にて、特別企画参加で
「アックス原画展」
を行います。マンガ原稿及びカラー原画の展示や、トークショー(しりあがり寿×島田虎之介)、紙ー1出張講(三本実治・古泉智浩・田中六大)、ライブペインティング、作家物販(約20人が参加)など、楽しい企画が盛りだくさん! 近日中にバナーを貼ってお知らせします。のでしばしお待ちを! (手塚)

 

手塚 2009年4月19日 pagetop

 小社刊の辰巳ヨシヒロ著「劇画漂流」が第13回手塚治虫文化賞大賞を受賞致しました。辰巳さんおめでとうございます! また、お祝いのメールをくださったたくさんの関係者、それに読者の皆様、ホントにありがとうございます。こつこつと続けてきたことが報われて、大変嬉しいです。
 重ねて、丸尾末広著「パノラマ島奇譚」も新生賞を受賞されました。丸尾さん、エンターブレインさん、ホントにおめでとうございます! とりいそぎご報告と御礼でした。
 あ、それから、ニューヨークタイムズに「劇画漂流」がおおきく取り上げられていますが、その記事の内容を知りたい方は、下記のアドレスまで。ニューヨークにいらっしゃる金平茂紀氏がブログで取り上げてくださっています。
「ザ・ジャーナル」
http://www.the-journal.jp/

ホントに全ての皆様に感謝いたします。ありがとう!
(手塚)

 













しりあがり寿掛軸
しりあがり寿氏に戴いた掛軸
魔除
効力大の魔除絵
熊手
ゴージャスな熊手!
受け付嬢
受け付嬢多数